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カナダは留学やワーホリ、観光などでも人気の国の一つですよね。カナダに行ってみたい、留学をしてみたいという人も多いのではないでしょうか?
そんななかで気になってくるのが、カルチャーショック。
カナダではどんな文化の違いがあるのか?日本と違う点は?など、カナダで実際に暮らしてみて気づいたカルチャーショックを、実際にカナダブリティッシュコロンビア州で生活をしている筆者がお伝えします。
生活の違い、仕事の違い、お酒や運転のルールの違いなど、カナダに長期渡航をする前に知っておいた方がいいことも含まれていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
それでは早速見ていきましょう。
カナダでのカルチャーショック!日本との文化の違いは?【学校編】
自由に発言する
日本の学校の授業風景は、基本的に終始静かなことが多いと思います。日本では発言は挙手制で、先生に当てられたときだけ話すという感じだと思いますが、カナダの学校では生徒が話したいときに話すという雰囲気でした。
質問ではなくても、自分がわかることだったら席から大きな声で発言しますし、先生が質問をした際も早い者勝ちで答えます。何か口を挟んだとしても、先生も周りの生徒も人の意見をしっかり聞いてくれるというイメージです。
日本の学校に慣れている人からすると、いつ発言すればいいのかがわからず、最初は戸惑うかもしれません。
トイレなどの出入り自由
筆者は私立のカレッジに通っていましたのでこれは学校にもよるのかもしれませんが、授業中の出入りが比較的自由でした。トイレや電話に出るなど、クラスを出たいときはみんな勝手に出ていきます。
いい意味でも悪い意味でも、個人の行動を制限しない風潮がありました。
カナダでのカルチャーショック!日本との文化の違いは?【仕事編】
レストランの接客方式
ワーホリやCoopでは飲食業界で仕事をする人が多いと思いますが、レストランの接客の仕方が日本とは全然違い、最初は戸惑いました。
まず、お客さんが店員を呼ばないため、自らテーブルに行って注文が決まったかどうかを聞きに行ったり、追加注文を取りに行ったり、お会計を聞きに行ったりします。お水のお代わりなども、店員の方から聞きに行くことが普通で、お客さん側から店員を呼ぶことは失礼に値します。日本の居酒屋やファミレスにあるような呼び出しボタンなんてもってのほかです!
さらに各テーブルには担当のウエイトレスがおり、注文から会計まで、一人のウエイトレスがすべてを担当する必要があります。そういったルールを知らなかったので、他の人のテーブルの注文を取りに行ったりしてしまい、初めはよくマネージャーに怒られていました。
海外で仕事をするという方は、接客マナーや流れについて、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
チップがある
飲食店で仕事をする場合はチップがもらえます。チップはお会計の15%~22%ほどで、基本給とは別でチップの収入が発生します。
そのため、自分の接客が悪ければチップを下げられてしまうという問題が発生するので、接客にはとても気を使うことになります。とはいえ基本給とは別で一日に100ドルなどのチップをもらえることはありがたく、日本では経験することのないものです。
賄いが無料
ほとんどの飲食店では、賄いが無料でもらえます。賄いのないレストランで働いたこともありますが、基本的にはシフトに入った時間によって、昼か夜、もしくは両方のご飯を無料でもらうことができます。
日本でも賄いが無料のところはありますが、従業員割引どまりというところが多いのではないでしょうか。また飲食に限らず、食堂がついているようなホテルだったり施設、中には酒屋や花屋さんなど、様々な分野でご飯を無料で提供してもらえる場合があります。食費が浮くので、これはうれしいカルチャーショックですね。
昇給の可能性
現地ローカルの職場で働いていると、自分の能力をしっかり評価してくれることが多いです。カナダでは自分の給料のことや昇給の話をすることは普通で、たとえアルバイトであっても昇給してもらえる可能性があります。
筆者もローカルの職場で働き始めて3カ月が経った頃に、一時間に25セントですが昇給をしてもらうことができました。特に現地ローカルの職場だと、能力を評価してくれる人が多い印象があります。
時給が高い
ブリティッシュコロンビア州の現在(2023年10月)時点での最低時給は16.75ドルで、日本と比べると非常に高いです。その分家賃や外食が高いという点はありますが、自炊をして生活するうえでは物価高はあまり気にならないため、時給が高い点はこちらも嬉しいカルチャーショックです。
アルバイトでもチップを含めて月に3,000ドルほどは稼ぐことができるので、ワーホリの収入のみで生きていくことも可能です。社会人の方は、日本で働いていた月給よりも高い、ということもあり得るかもしれません。(その分ボーナスはないですけどね)
カナダでのカルチャーショック!日本との文化の違いは?【家編】
食文化の違い
ホームステイをするという人も多いなかで最初に訪れるであろうカルチャーショックは、やはり食文化の違い!当たり前ですが日本のような食事とは大きく異なるため、食べ物で疲れてしまうという人も多いはず。
カナダで主に食べられる主食はパンやポテトで、お米は人によります。ボリュームも多く、しかもホームステイで出された食事を断りずらい、、、という点から食べ疲れをしてしまうことも。味付けも大味が多く、ケチャップやバーベキューソースなどの濃い味付けのものが多いです。
特にお米や味噌汁などの和食が好きという方は、日本からインスタントやフリーズドライのものを持っていくことをおすすめします。
洗濯は週1回
海外では水が貴重であるため水道代が高く、洗濯の頻度が低いです。
ホームステイでの洗濯は週1回。これはけっこうどの家でもそうなことが多いです。筆者は過去にハワイ、ニュージーランド、カナダでホームステイを経験しましたが、どの家も洗濯は週1回でした。
洗濯物を大量に溜めて一気に洗濯を回すというスタイルなので、着たい服が着たいときに着れないこともあります。下着類は1週間以上分持っていく必要もあり、日本とは大きく違う点です。
洗濯機が部屋にない
アパートで暮らす場合、なんと、洗濯機が部屋にないことが多いです。
筆者は現在(2023年10月)家賃1,800ドルの普通のアパートで暮らしていますが、部屋に洗濯機はありません。洗濯の際はアパートの1階にあるランドリールームに行き、都度お金を払って洗濯をする必要があるのです。これだけ家賃を払って洗濯機が部屋にないなんて!と最初は驚きましたが、意外と慣れるものです。しかしお金がかかるため頻繁に洗濯はできず、アパート暮らしであっても洗濯は週1回にしています。
また、カナダでは雨季や雪、海が近いということを理由に、乾燥機を使うことが主流です。部屋干しや外干しをしている人はほとんど見たことがないです。
シェアハウスが主流(家賃が高い)
カナダで一人暮らしをするのは大変です。ワンルームでも最低でも家賃が1,500ドルほどかかることが普通なので、よほどのお金持ちでない限り一人暮らしはまずできません。
そのためカナダの学生は、実家か寮、シェアハウスをすることになります。留学生やワーホリで訪れる人たちも、一人暮らしはほとんど不可能になるので、シェアハウスで暮らします。シェアハウスは、2~4人でキッチンやお風呂、トイレなどをシェアするので少し不便になりますが、それでも家賃は700ドル~ほどかかります。それくらいカナダの家賃は高いのです。
日本では平気で一人暮らしができてしまうような家賃でも、カナダではシェアハウスになってしまいます。
カナダでのカルチャーショック!日本との文化の違いは?【食べ物編】
生卵は食べられない!
日本人が気をつけるべきポイントの一つは、生卵!海外では基本的に、生卵を食べることはできません。
生で卵を食べることは想定されていないので、卵を生で食べるとサルモネラ菌の危険性があります。たまにそのことを知らずに、カナダの卵で卵かけご飯をしてしまう日本人を見ることがありますが、危険なので絶対にやめましょう。
すするのはマナー違反
そばやうどん、ラーメンを食べるとき、日本人は音を立ててすするのが普通ですよね。しかしカナダでは、すする行為はNG。とてもお行儀が悪いものとみなされます!
筆者もホストマザーとその話をした際、「家の中でやる分には私はいいけど、まさか外でもそんな食べ方はしないでしょう?」と言われました。そもそも「すする」という動作ができないようで、カナダでラーメンを食べる際は気を使います(笑)
海外の寿司
海外でも日本食は大人気。ですが、海外の寿司は日本とは全く違います。カナダには、カリフォルニアロールをはじめ、数々のユニークで不思議なロールが存在しており、多くの人が日本にもこのようなロールがあると思っています。
サーモン、アボカド、クリームチーズ、マンゴーが入ったお寿司が多く、特にほとんどのお寿司にアボカドが入っていると言っても過言ではないほど、アボカドを使用します。さらにマヨネーズやスパイシーソースなど、醤油ではないソースをかけたロールもたくさんあるため、海外寿司はカルチャーショックの代表格でしょう。ちなみに味はおいしいので、筆者は大好きです。
謎の日本食
寿司だけではなく、カナダではラーメンや揚げ出し豆腐、からあげ、枝豆、天ぷらなど、日本語がそのままメニューに使われているほど日本食が広まっています。
その中でもビクトリアには、ご飯の上にステーキソースがかかったrice with sesame steak sauceというものが日本食として広まっています。当たり前のようにみんなそれを注文し、それを日本食だと思っている人が多いようです。
また、「胡麻和え」も人気メニューの一つですが、茹でたほうれん草に胡麻ドレッシングもしくは胡麻とピーナッツのソースがかけられています。
このように、カナダで独自に作られた日本食とされているものが非常に多いです。
ベジタリアン・ヴィーガン多数
日本ではベジタリアンやヴィーガンに配慮したメニューはまだまだ少ないですが、カナダではほぼすべてのレストランのメニューに、ベジタリアンやヴィーガンの表記があります。
レストランで仕事をしていても気づきますが、ベジタリアン・ヴィーガン人口は非常に多い!そのため、海外に来ると、ベジタリアン・ヴィーガンへの理解も深まります。
りんご丸かじり
海外、りんごの皮むきません。何となくイメージはあるかもしれませんが、りんごや洋ナシなどは皮のまま丸かじりです。しかも水で洗ったりもせず、Tシャツで拭いてそのままかじったりします。
カナダのりんごは日本のものより小さいものが多いためかじりやすいということもあり、切ってむいて食べている人は見たことがありません。
学校でも、スーパーで買ってきた果物をそのままかじりながら授業を受けている人が多かったです。
カナダでのカルチャーショック!日本との文化の違いは?【生活編】
大麻が合法
カナダではなんと大麻が合法です。そのため、街中で大麻を吸っている人を良く見かけます。
大麻のお店も街中に普通にあるので、誰でも気軽に買えてしまいます。カナダに来ると、誰もが大麻の匂いを覚えて帰ってしまうことは間違いないほど、そこら中で大麻を吸っています。日本では考えられないことですね。
中には大麻以上のドラッグをやっている人もいるので、中毒者が徘徊していることもあります。バンクーバーのイースト・ヘイスティングスストリートはホームレスだらけのスラム街のようになっており、非常にショッキングな光景が広がっています。
お酒事情
カナダでの飲酒可能年齢は19歳です。
日本のようにコンビニやスーパーで気軽に買うことはできず、お酒はリカーショップ(酒屋)のみで取り扱われています。また、路上や公園などの公共の場でお酒を飲むことは一切できません。
日本では24時間いつでもお酒が買えて、外でお酒を飲むことは普通ですが、カナダでは違法になっていまいます。日本人の感覚で、うっかり間違えてしまわないよう気をつける必要があります。
キャッシュレス社会
カナダでは現金はほとんど使われていません!ほとんどの支払いはクレジットカードやデビットカードで済まされます。
筆者もレストランで仕事をしていますが、現金で支払う人はほとんど見ることがありません。日本ではまだまだ現金社会ですが、カナダでは現金を下ろすという行為すら必要ないほどキャッシュレスがすすんでいます。
カナダに旅行に来る際は、現金への両替は最低限で、クレジットカードを準備してくることをおすすめします。
電車やバスで電話は当たり前
カナダのバスや電車では、話す際に声をひそめることはあまりしません。電話も当たり前にします。
日本の感覚だとマナー違反ですが、カナダでは公共交通機関でのお喋りや電話は普通のことです。もちろんあまりうるさくすると嫌な顔をされますが、常識的な声量であれば大丈夫です。
店員を呼ばない
レストランで店員を呼ぶ行為はマナー違反です。アイコンタクトをしたり少し手を挙げて店員さんに気付いてもらうことはしますが、大きな声で店員を呼ぶことはありません。
チップ文化もあるため、注文やおかわり、お会計などはすべてタイミングを見計らって店員の方から来てくれます。自分が飲食店で働く際も、お客さんに呼ばれることがないよう、極力自分からお客さんのニーズに気づいて動く必要があります。
右側通行
カナダでは車も歩行者も、エスカレーターも右側通行です。車の運転席は左側にあります。
日本とは逆なので、最初は戸惑うこと間違いなしです。車の曲がる方向が違うので、最初は気持ち悪く感じるともあるかもしれません。
後ろから自転車などが来た際も、右に寄って避けないとぶつかってしまうことになるので、気をつける必要があります。
飲酒運転オッケー
日本では考えられないことですが、カナダでは、数杯であれば飲酒運転が合法です。
Driving while affected by drugs or alcohol – Province of British Columbia (gov.bc.ca)
上記の政府のウェブサイトにあるように、”Blood alcohol content equal to or greater than 80 milligrams in 100 millilitres of blood(100ミリリットルの血液中に80ミリグラム以上のアルコールが検出されたら)”飲酒運転で違法となります。少しの飲酒であれば、運転してもオッケーとなっています。
レストランでは、お酒を飲む人に対し車で来ているかどうかを確認する必要もなく、車で飲み会に来るという人も少なくありません。カナダの交通は運転が荒い人も多く飲酒運転はおすすめしませんが、お酒を飲んだ後に運転して帰ることが普通のカナダは、日本人からすると驚きでしょう。
まとめ
ということで、この記事ではカルチャーショック24選について、ジャンルごとにまとめました。
筆者がカナダのブリティッシュコロンビア州で2年間暮らすなかで気づいたものばかりで、どれも実際の経験に基づきます。もしこれからカナダに来たい、カナダ留学に興味があるという方は、ぜひこれらの経験を参考にしてみてくださいね。
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