この記事では、カナダビクトリアのバスの乗り方や疑問点についてビクトリア在住1年半以上の筆者が徹底解説します。
筆者も毎日のように利用するバス。ビクトリアには電車が存在しないため、バスはまさにビクトリアの生命線です。バスのチケットの買い方や乗り方を徹底解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
カナダビクトリアのバスのチケットの買い方・運賃を解説
まずはチケットの種類や買い方・運賃を見ていきましょう。
ビクトリアのバスの運賃を紹介
現金 | $2.50 |
ワンデーパス | $5.00 |
回数券(10枚入り) | $25.00 |
マンスリーパス | $85.00 |
基本の料金は2.5ドルです。12歳以下は無料です。ワンデーパスが非常に安く、たったの5ドルで1日バスが乗り放題になります。1日に2回以上バスを利用する方におすすめです。
乗車賃の払い方・チケットの買い方を紹介
・現金の場合
現金で払う場合は、2.5ドルぴったりを持っている必要があります。車内ではお釣りをもらうことができないので注意が必要です。2.5ドルは運転手席横の機械に入れましょう。
・ワンデーパスの場合
ワンデーパスは車内で買うことができます。5ドルぴったりを運転手横の機械に挿入し、“Can I get a one-day pass?”というだけです。上の写真ような細長い紙がもらえるので、これを毎回運転手に見せて乗車します。後述する回数券を2枚渡すことでも買うことができます。
・回数券(10枚綴り)
セブンイレブンやRexallなどの薬局で事前に買っておくタイプの乗車券です。買える場所はFares – Victoria (bctransit.com)に記載があります。
指定のお店のレジで“Do you have 10 bus tickets?”と聞けばOKです。使う際は一枚ずつ切り取って運転手横の機械に挿入します。お得になるわけではないですが、一回一回現金を用意するのは大変なので回数券を買っておくと便利です。
・マンスリーパス
上記と同じ指定のお店もしくは後述のUmoアプリから購入が可能です。
乗車時は運転手横の機械にスキャンするか、アプリであればQRコードをかざします。通勤や通学で毎日バスに乗るという方にはおすすめです。
長期滞在なら携帯でチャージできるアプリ「Umo」がおすすめ
Umoは2023年に新しく導入された交通系アプリです。アプリ上でチャージが可能なので、以前より本当にバスに乗りやすくなりました。Umoができる前はバスチケットも現金も無くてバスに乗れない!という事態が頻繁に起きていたのでこれはかなりありがたいですね。
Umoは携帯の地域設定をカナダに変えていないとアプリのダウンロードができません。カナダのカードや住所を登録する必要もあるので、長期滞在者向けの方法です。Umoの使い方についてはカナダ・ビクトリアのバスの乗り方!UMOの使い方を徹底解説!【カナダ留学】の記事で解説しています。
ダウンロード→Umo Mobility on the App Store (apple.com)
カナダビクトリアのバスの乗り方を徹底解説!
ビクトリアのバスの乗り方を見ていきましょう。知らない土地でバスに乗るのは緊張すると思いますが、やり方を知っていれば怖くありません!
バス停でバスを待つ!バス停はどんな感じ?
ビクトリアのバス停はこんな感じです。
棒の先端に止まるバスの番号と行先が書かれていますが、中には棒が立っているだけの案内表示が何もないバス停もあります。筆者はいつもグーグルマップを見ながらどのバス停に行けばいいのかを調べています。
また、上の写真のように突然バス停が移動されていたりクローズになっていたりすることもしばしばです。
バスが来たら手を挙げて前から乗車
乗りたいバスが来たら、軽く手を挙げて乗る意思表示をしましょう。人の多いバス停では基本的には止まってくれますが、何台もバスが止まるようなバス停で自分ひとりという場合は手を挙げないと「このバスには乗らないのだ」とみなされ、スルーされる可能性があります(経験あり)。
また乗車する際は必ず前の扉から乗り込みます。
運賃を支払う
乗ったらすぐに運賃を支払いましょう。先述の通り何で払うかによって支払い方が異なります。スムーズに支払えるよう、現金やチケットはあらかじめ用意しておきましょう。なおアプリのQRコードは、上の写真の青く光っている画面のついた機械の下部分にかざします。
現金 | 2.5ドルぴったりを機械に入れる |
ワンデーパス | 5ドル支払って購入、券を見せるのみ |
回数券 | 1枚切り離しておいて機械に挿入 |
マンスリーパス | 機械にスキャン |
Umo | チャージしておいてバーコード画面を機械にかざす |
前の方は優先席ゾーンなので後方の乗車がおすすめ
バスの前の方は車いすや電動車いす、歩行器などを利用している人向けの広々とした優先ゾーンとなっています。そのため、乗車後は後ろの方に座るのがおすすめです。
なお運転手は全員が座るのを待ってくれません。乗り込んだ途端にドアが閉まって発進するので普通に転びます。
降りるときはボタンかロープ
バスの前方上部には電光掲示板があり、2,3駅くらい先まで表示されています。基本的には車内アナウンスも流れます。自分が降りる1つ前のバス停を過ぎたら、ボタンを押すか窓際のロープを下へ引っ張りましょう。
日本ではバスが止まるまで立ち上がるのは禁止ですが、カナダではバスが止まる前に早めに扉の前まで行って待機する人が多いです。
後ろの扉から降車
降りる際は後ろの扉から降車しましょう。降りる際は“Thank you”と一声かける人がほとんどです!ぜひ皆さんも真似してみてくださいね。
ビクトリアのバスの注意点は?日本のバスとの違いも
バスに乗る際の注意点や日本のバスとの違いを紹介します。日本では当たり前のこともカナダでは当たり前じゃなかったりするので注意が必要です!
乗るときのあいさつ、降りるときの“Thank you”
乗るときは“Hi.”と挨拶されることが多いです。運転手の目を見て挨拶を返すようにしましょう!降りるときも“Thank you.”という人が多いです。
筆者はバンクーバーに住んでいたこともありますが、バンクーバーよりもビクトリアの方が挨拶をする人が多くフレンドリーな印象があります。
時間通りには来ない!早発もよくある
バスは時間通りに来ないことがほとんどです。グーグルマップではバスの居場所や遅れもリアルタイムで見ることができるので、バスに乗る際は要チェックです。
さらに日本では絶対にご法度とされている、早発(バスが予定時間より早く出てしまうこと)もよくあります!バスは乗る人がいないとバス停を通過していきますが、時間調整はあまりしないようです。筆者は自分が乗ったバスが目的地まで一度も止まらず、15分くらい早く目的地に着いてしまった経験があります。
バスの前方に自転車を積むことも可能
自転車に乗っている人でもバスの利用が可能です。バスの前方には自転車を積める装置が取り付けられており、そこに自分で自転車を積んでから乗車します。
筆者は自転車を利用したことが無いのでやったことがないのですが、運転手さんに聞けば手伝ってもらえるようです。
寝るのはNG
日本ではバス移動時に居眠りをすることがあるかもしれませんが、カナダではしない方がいいです。貴重品を盗まれたり、人の肩に寄りかかってしまいトラブルに発展したりする危険性があるので、バスに限らず公共の場で寝るのはおすすめしません。
おしゃべりや電話に寛容
カナダのバスの車内はけっこううるさいです(笑)あまり静かにするという雰囲気がないのか、特に若者たちはバスの中でも外と同じように話しています。
またバス内で携帯で話す人も少なくありません。声のボリュームは落としますが、日本よりも車内の会話や電話には寛容な印象があります。
バスを調べるならグーグルマップが超便利
筆者はバスを調べる際はグーグルマップを利用しています。目的地を入れると、乗るべきバスの番号を表示してくれて、バスの乗り場や途中の停車駅、リアルタイムでのバスの遅れも見ることができます。
「Transit • Bus & Train Times」というアプリもありますが、グーグルマップで十分知りたい情報が出てくるので筆者は使っていません。グーグルマップであれば目的地までの所要時間や徒歩のコースも案内してくれるので色々なアプリを行き来する必要が無い点も便利です。
ビクトリアのバスの治安は?
バスの治安は全体的に良いです。筆者は1年半ほどビクトリアに住んでいますが、バスで危険な目に遭った経験はありません。バンクーバーでは、「バスにホームレスが乗ってきて小銭をせびられる」「中毒者っぽい人がバスで謎の動きをする」「後部座席は死角になって危ない」ということがありましたが、ビクトリアではそこまで気になりません。夜になったから治安がぐっと悪くなるというようなこともありません。
ビクトリアは治安は比較的良い都市ではありますが、危険なエリアも存在します。自分の身は自分で守れるよう警戒は怠らずに過ごすことが大切です。
カナダビクトリアのその他の交通手段は?
ビクトリアには電車はありませんが、バス以外の交通手段は何があるのでしょうか?ビクトリアのその他の交通手段を見ていきましょう。
タクシー・Uber
ビクトリアは車社会で、タクシーやUberが発達しています。空港への送迎や終バスがなくなった後などにタクシーやUberを使う機会は割とあるかと思います。
ビクトリアの大手タクシー会社はイエローキャブ、ブルーバードキャブ、ビクトリアタクシーがあります。大手の会社であれば、ビクトリアでは流しのタクシーに乗っても特に問題はありません。イエローキャブの配車については【簡単】カナダのタクシーYellow Cabを配車してみた!やり方は?値段は? の記事で詳しく解説しています。
Uberはアプリに登録していれば利用することができます。オンライン決済で料金があらかじめ決まっているので、ぼったくりなどの心配も少ないのがUberのメリットです。呼んだところにすぐに来てくれるのもUberの特徴で、詳しくは【簡単】Uberタクシーの使い方!海外で配車をしてみようの記事で解説しています。
EVOなどのカーシェア
カーシェアサービスも人気が高く、その中でもEVOを見かけることが多いです。アプリを取得して登録すれば、街中のEVOを拾って乗車、そしてホームゾーン内であれば乗り捨てすることが可能です。
ただし利用の条件としてブリティッシュコロンビア州の免許を持っていなければならないので、長期滞在で現地の免許に書き換える予定だという方にはおすすめです。免許の書き換えについてはカナダBC州で運転免許を切り替えた流れを徹底解説!バンクーバーで運転しよう!の記事で解説しています。
水上タクシー
インナーハーバ―やゴージウォーターウェイ、フィッシャーマンズワーフを結ぶ水上のボート型タクシーです。料金が高めで移動手段というよりは観光の側面が強いものですが、ビクトリアの海を渡るのはとても気持ちがいいのでビクトリアに来たらぜひ試してほしいです。
運が良ければ野生のアザラシやカワウソ、ラッコを見ることもできるかもしれません。
バンク―バーへ行くときはフェリー
ビクトリア内の交通手段ではありませんが、ビクトリアからバンク―バーに行く際はスワーツベイ(Swartz Bay)からBCフェリーに乗ってバンク―バー側のTsawwassen(ツワッセン)に行く方法が一番安くておすすめです。
バスとフェリーを乗り継いで約4時間ほどでバンク―バーに着くことができるので、ビクトリアからバンク―バーへ小旅行をする際はフェリーを利用してみてくださいね。フェリーの乗り方についてはバンクーバー・ビクトリアを結ぶフェリーの乗り方完全解説!乗船15回以上の筆者が紹介の記事で詳しく解説しています。
【まとめ】カナダビクトリアのバスは乗り方さえわかっていれば怖くない!
ビクトリアのバスはチケットの仕組み、支払い方が少しややこしいかなという気がします。日本やバンクーバーのようにICカードがあるわけではないので初めは戸惑うかもしれませんが、あらかじめ乗り方を知っておけば怖くありません!
特にワンデーパスは5ドルとめちゃくちゃお得なので滞在中はどんどん利用しましょう!
当ブログではみなさんの留学生活を応援しています。
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