👤仕事を辞めてワーホリに行くか迷っている社会人
👤「ワーホリ 人生終わった」というキーワードにビビっている人
👤実際にワーホリを終えた人がどうしているのか知りたい人
海外で働きながら観光ができる夢のようなビザ、ワーキング・ホリデー。その自由度の高さと気軽さから、毎年多くの人が利用する制度となっていますが…
こんな不穏なキーワードを見つけました。
この記事を書く筆者はカナダでワーホリを経験しその後もカナダで暮らしているのですが、「ワーホリが意味ない」と言われる理由も一理あるような気がします。
ワーホリって遊びのイメージも強いからね…
しかし…
人生が終わるほどなのか…??さすがにそこまででないんじゃないか?
そう思った筆者は、ワーホリについて以下のことを調べてみることにしました。
- どういう人がワーホリで人生終わるのか?
- ワーホリ後の進路の様々な例
- ワーホリで人生終わらないためにできること
それでは早速見ていきましょう。
はじめに…「人生終わった」は言い過ぎ
「人生終わった」という言葉はかなりインパクトが強く、調べた人にショックを与えるフレーズだと思います。しかし一口に「人生終わった」と言っても、いったい何をもって「人生終わった」と言うのでしょうか。例えば以下のようなことが考えられます。
- 帰国後の再就職先が見つからない
- 帰国後キャリアダウンしてしまった
- ワーホリ後定職に就かず放浪の旅に出る(フリーター)
- ワーホリで得たものが何もなかった
確かに就職先がない、大幅にキャリアダウンして年収も下がったとなると、「人生終わった」と言いたくなってしまうかもしれません。また、ワーホリ後定職に就かず、別の国に行ったりフリーターとしてだらだらしたりという人も一定数いるようなので、周りからは「人生終わった」と思われてしまうのかもしれません。
しかしこれらはただの一例で、「ワーホリ=人生終わり」というものではもちろんありません。そういったリスクも承知でワーホリに行く方がほどんどだと思いますので、自分次第でワーホリを活かすことだってもちろん可能です。
ワーホリの闇!?「ワーホリで人生終わった」と言われてしまう失敗例
それでは実際に、どのような人がワーホリに失敗してしまうのかをまとめていきます。理由を知ることで対策方法が見えてくるものですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ワーホリは結局「ホリデー」職歴として評価されない
ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。
ということで、ワーホリの主たる目的は「休暇」とされています。労働はあくまでも、旅行・滞在資金を補うための手段ということですね。
ワーホリでは専門的な仕事を経験することは難しく、将来的に役に立つスキルが得られるとは限りません。よほどのアピールポイントがない限り、「日本で仕事を辞めて1年間海外で遊んできた人」とみなされてしまう可能性も否定できません。
ワーホリ中の仕事はただのアルバイト
ワーホリで定番の仕事と言えば、飲食店です。ホール、キッチン、カフェの店員などなど…大学生のアルバイトのようなラインナップですね。ワーホリ中はこのような仕事に就く人が多いですが、それがキャリアアップにつながるとは少し考えにくいです。
さらに職場に日本人が多く、英語を話さなくても働けるなんてことも珍しくありません。本当にやりたい仕事をしていない、やりたい仕事は特にないという人は今一度自分のやりたいことを考えてみましょう。
英語が話せるようになっていない
「ワーホリすれば英語が話せるようになる」「1年間海外に住めば英語が話せるようになる」は大きな間違いです。海外に行ったとしても、自分から英語の勉強をしない限り自然に英語が話せるようにはなりません。
ワーホリ先国には日本人が多く、気がつけば現地の日本人とばかり遊んでいたということも珍しくありません。ワーホリからの帰国者に求められることの1つはやはり英語力ですので、英語力が伸びていないとキャリアアップが難しいかもしれません。
貯金が全然貯まらない、稼げない
「ワーホリで年収1,000万になりました!」なんていうニュースを耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?「出稼ぎワーホリ」という言葉が生まれ、海外で一攫千金を狙おうとする人も少なくないようですが…実際は仕事が見つからず貯金が底をついたり、満足に働けず思うように稼げないという人も多いです。
家賃が払えず家を追い出された、英語ができなくて採用してもらえない、どうしようもならなくて泣く泣く帰国…そんなことになってしまったら、「ワーホリ失敗」と言われても仕方がないかもしれません。
大麻やドラッグに手を染める例も?
ほとんどない例かとは思いますが、海外では日本以上に薬物の利用が身近な国もあります。例えば筆者の滞在先のカナダでは大麻が合法です。しかし大麻にとどまらず、違法ドラッグを使用する人も少なくありません。
友達に誘われて薬物にハマってしまい、お金を使い込んで仕事もしなくなって…なんていうことになったら、ホームレスまっしぐら、それこそ人生終わりの状況です。海外だからといってかっこつけて羽目をはずすのは禁物です。
海外だからってかっこつけてヤンチャする人もいるけど、逮捕なんてされたらマジ終わりだからね…
ワーホリ行くだけじゃだめ!将来に活かす準備と対策をしよう
カナダは約6,500人、オーストラリアにいたっては10,000人以上が毎年ワーホリをしています。そう、ワーホリに行くことは今や特別なことではありません。ワーホリを失敗しないためには、ワーホリ中に何をするかが非常に大切です。ワーホリ後の就職をイメージしながら、強みとして話せるような経験を得ることを心がけましょう!ここでは、「ワーホリで人生終わった」と言わせない準備と対策方法を紹介します。
アルバイトレベルで満足しない職場探しを
ワーホリを失敗させないためにはワーホリでどんな経験をしたかが重要です。飲食店などのアルバイトは多くの人が経験することなどで、ちょっと違った職場を探してみるのはいかがでしょうか。
- オフィスの仕事
- ネイティブの多いローカルの仕事
- ホテルや高級レストランの接客
など、あまり周りがやっていない仕事を狙ってみましょう。
「一流の接客を身に着ける」「ネイティブレベルまで英語力を伸ばす」といったことができるかも!
英語力を伸ばすことは必須!
TOEICを運営しているIIBC一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した『英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2019(データでみるTOEIC Tests|就活サポート特集|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org))』によると、中途採用時に期待するTOEICスコアは560点、海外部門での採用時に期待するスコアは690点だそうです。
さらに企業の約50%が採用時にTOEICスコアを参考にしているということで、ワーホリに行ったからには最低限の英語力を身に着けられるようにしましょう。ワーホリ後にTOEIC900点を目標にしている人もいるので、明確な点数の目標を持ってワーホリをしてみるのもいいかもしれません。また同調査によると企業が求めるスキルとして一番必要とされているのが「英語で行われる会議で議論できること」とあります。日本でキャリアアップしたいという方はその点をアピールポイントにできるよう頑張りましょう!
渡航前からワーホリ後のことまで考える
ワーホリは1年、長くても2年くらいだと思いますが、ワーホリ期間は思ったよりあっという間です。筆者もカナダに約3年住んでいますが、この3年間は本当に一瞬でした。ワーホリ中にワーホリ後のことを考えていては遅いので、ワーホリ後に帰国するのか、現地で就職するのか、ビジネスを始めるのか、他の国に行くのかなど、いろいろな選択肢を考えておきましょう。
また、帰国前から就活を始めることもおすすめです。今はオンラインでも面接ができる時代ですので、帰国後のブランク期間をなるべく作らないよう早めに行動しましょう。
渡航先国の永住権やビザ延長手続きを調べておく
最初は1年で帰国するつもりだったけど、やっぱりまだ日本に帰りたくない!
という人もかなり多いです。筆者もそのうちの一人、カナダでCoop留学を終えて1年で帰ろうとしていましたが、慌ててギリギリでワーホリビザを取得しました。
しかし、ビザの延長手続きや新規取得には時間がかかります。ギリギリになってからでは遅いのです。カナダでワークビザを取ろうと思ったけれど、スポンサー企業が見つからずタイムオーバー、泣く泣く帰国…なんて例も珍しくないので、早いうちから制度について調べておきましょう。筆者もワークビザに切り替えるための手続きはワーホリが終わる半年以上前から始めていました。
ワーホリ中に副業・資格勉強等を始める
ワーホリ中は自由の身です。ワーホリ中に副業やビジネスを始める人は意外と多いです。筆者自身も、留学とワーホリを通してオンライン英語・日本語講師、ライターとしてのキャリアをスタートさせました。そこからフリーランスとして働き始める人も一定数いますので、何か他の人とは違うことをしたい!という方は是非チャレンジしてみてくださいね。
また、資格や他の言語の勉強をすることもおすすめです。TOEICやIELTSの勉強はもちろん、中国語やフランス語など日本ではまだ比較的話せる人が少ない言語を勉強してみるのがいかがでしょうか。また、筆者自身は日本語講師の資格の勉強をしています。自分の興味のある分野でのスキルを磨いて強みにしていきましょう。
途中で切り上げて帰国してもOK
「ワーホリ、なんか違うな…」と思ったら、1年を待たずに帰国してももちろん構いません。筆者の周りでも、「やっぱりこれはやりたいことじゃないかも」という理由で途中で日本に帰っていく人もいます。だらだらワーホリを続けるよりは、「自分が本当にやりたいことじゃなかったので、日本に戻ってもう一度就職してやり直すことにした」という人の方がよっぽど冷静で、自分を見つめられていると思いませんか?
海外で1年生活することは立派なことだとは思いますが、「目的もなくなんとなく1年ワーホリをした人」よりも「自分のやりたいことを再確認し途中で帰国した人」のほうが評価されると筆者はと思います。
ワーホリ後はみんな何するの?気になるその後【体験談も】
ワーホリ後に何をしているのかというデータが世の中にはあまり出回っていません。
いったいみんな、ワーホリ後は何をしているの??
というわけで、筆者自身も含め筆者の周りやネット上の意見を参考にしながら、ワーホリのその後について調べていきます。なお、大学生でワーホリをした人は大学に戻って卒業することが一般的なので、ここで取り扱うのは社会人でワーホリをした人のみです。
日本に帰国して就職
おそらく一番定番だと思われるのが、日本に帰って再就職をするというものです。筆者の友人でも再就職した人が多く、見事英語を使う仕事でキャリアアップをした人もいれば、ワーホリ前と同じ業界に戻ったという人もいます。
ワーホリが障害となって再就職先が全く見つからないという人には今のところ出会ったことがありませんが、キャリアチェンジできるか、キャリアアップできるかは正直なところその人次第です。
現地に残って就職、永住権を目指す
ワーホリ後にそのまま現地に残るパターンも多いです。筆者もそうですし、筆者のカナダで仲のいい友人何人かも永住権を目指しています。
- カナダのオフィスで働いてキャリアをスタートさせる
- 大手ホテルで働いてキャリアを積む
- カナダの日系企業(留学エージェントなど)で働く
など、海外で日本と同じように会社員として働きたい人は現地就職を目指します。日本ですでに社会人として働いた経験があって、日本で働くのはもういいかな…という人はこの選択をすることが多いような気がします(筆者もそうです)。
フリーランスとして働く
ワーホリ中に始めたビジネスが成功し、フリーランスとしてのキャリアをスタートさせるという人もいます。筆者の周りでは、渡航後すぐに始めた日本人向けのシェアハウスの斡旋ビジネスで成功し、今はそれ一本で生活ができているという行動力のカタマリな人がいました。
他にも翻訳やブロガー、オンライン講師、インスタグラム運営などの副業を始め、次第に成長して本業にしていったというパターンもあります。
もっといろんな人のワーホリ体験談やその後を見たい!という方は以下のページも合わせてどうぞ。これからワーホリの経験談や進路に関する情報発信を行っている現在成長中のサイトです👇
【まとめ】ワーホリでは人生終わらない!でも目標はしっかり持とう
「ワーホリで人生終わるってホント?」という質問に対する結論は、「別に人生終わらないから大丈夫」です。しかし以下のことに注意する必要があります。
- ワーホリではキャリアアップにつながらない
- キャリアダウンや再就職に苦戦する可能性はある
- 英語力は自分でしっかり勉強しないとそこまで伸びない
- ワーホリ後のことを考えておかないと時間切れ
特に日本で再就職の際には、ワーホリがメリットとして働かない可能性があるということは覚悟しておきましょう。ワーホリ中は目標を持って過ごし、強みとなるような経験ができるといいですね。英語力もしっかり上げておきましょう!
みなさんのワーホリを応援しています。
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