英語力なしでCoop留学はできる？難しい？必要な英語力は？経験者が解説

カナダ独自の留学システムで人気の高いCoop（コープ）留学。

「留学しながら働ける」「語学ではなく専門的な勉強ができる」というのがCoop留学の魅力ですが、そこで気になってくるのが英語力です。

と思っているみなさんに向け、この記事ではCoop留学を経験した筆者が以下のことについてまとめていきます。

まずは概要から！Coop留学とは？

Coop留学とは、カナダのカレッジで専門分野（マーケティングやホスピタリティなど）について勉強をしながら、その専門分野の関連職種で有給インターンシップをすることができるカナダ独自の留学プログラムです。

プログラムには６カ月、１年、２年と期間が設けられており、前半の期間は週20時間の通学と週20時間の就労、後半は週40時間のフルタイムでの就労が認められているので、留学をしながら収入を得ることができるというのが大きな特徴です。

Coop留学とワーホリの違い

カナダでのCoop留学とワーキングホリデーの違いを下の表にまとめました。

	Coop留学	ワーキングホリデー
通学	プログラム前半は通学必須	半年までなら通学可
就労	通学中は週20時間、後半は週40時間	週40時間
就労制限	学校での勉強分野に関連した職種のみ	オープンビザ、好きな場所で働ける
期間	６カ月、１年、２年	１年
ビザ取得回数	無制限	一度切り
年齢制限	高校卒業以上～上限なし	18歳～30歳まで

Coop留学ではカレッジに通って就学をするのが必須である一方、ワーホリでは学校に通う必要がありません。またCoop留学では就労先にも制限があり、ホスピタリティを学んだ人はホテルやレストラン、マーケティングを学んだ人は企業の広報部など、関連する仕事をする必要があります。

しかしCoop留学では、専門知識を得たうえでインターンシップで就労経験も得られるので、将来的に役に立つスキルを獲得することが見込めます。

Coop留学と語学留学の違い

カナダでのCoop留学と語学留学の違いを下の表にまとめました。

	Coop留学	語学留学
通学	必須（専門分野）	必須（語学のみ）
就労	可能	不可
期間	６カ月、１年、２年	１週間～１年など
ビザ取得回数	無制限	無制限
年齢制限	高校卒業～上限なし	なし

Coop留学で勉強するのは英語ではなく専門分野というところが大きな違いです。

Coop留学では全員英語は当たり前にできるものとみなされるので、英語を教えてもらうことはできません（任意でプログラム開始前に語学学校に通うことはできます）。

Coop留学にかかる費用

2021年に筆者が実際に渡航した際の費用をまとめてみました。バンクーバーで１年間Coop留学をした際にかかった費用です。なお筆者は留学エージェントを利用しています。

学校入学金	350CAD
授業料	8,995CAD
教材費	650CAD
ホームステイ手配	190CAD
４週間のホームステイ費用	880CAD
ビザ費用（ビザ・バイオメトリクス）	235CAD
合計	11,300CAD（約125万円）

ここに航空券、海外旅行保険、携帯料金、現地での滞在費などが追加されるので、ざっくりと250万円～300万円見ておけば十分でしょう。

カナダでは学生ビザ申請の際に、100万から200万程度の残高証明書が必要になりますので、留学資金は多めに250万円～300万円を用意しておくといいと思います。

Coop留学に必要な英語力は？入学条件、求められる英語力を調査

学校・コース別の入学要件を見てみる

Coop留学の英語力に関する入学要件を見ていきましょう。

①Cornerstone International Community Collegeのホスピタリティマネジメントコース

TOEFL iBT	65-70
TOEIC	750+
DUOLINGO	95-100
IELTS	5.5
Cornerstone Level（独自のテスト）	5.0+

日本人に馴染みのあるものはTOEICだと思いますが、このコースであればTOEICの750点以上が入学の最低ラインとなります。学校に申し込む際にはこれらのテストの証明書を提出することとなっています。

②Cornerstone International Community Collegeのデジタルマーケティングスペシャリストコース

TOEFL iBT	79 +
TOEIC	850+
DUOLINGO	120+
IELTS	6.5+
Cornerstone Level（独自のテスト）	6.0+

①と同じ学校ですが、こちらのコースではTOEICが850点以上必要となっています。

このように同じ学校でもコースによって求められる英語力が異なります。英語力が気になる方は要件の低めのコースを探してみるのもアリかもしれません。

③SELC CollegeのHospitality Managementコース

TOEFL iBT	65
TOEFL Paper	500
TOEIC	650
DUOLINGO	85-90
IELTS	5.5
Cambridge	PET-FCE
CELPIP	6
Cael	40
PTE	36
SELC Career College English Language admission Test（独自のテスト）	70％

同じコースでも、学校によって入学要件が異なります。

先ほどのCornerstoneカレッジ よりもこちらのSELCの方が必要とする英語力が低いので、英語力に自信が無い方は学校を見比べてみるのもいいと思います。学校によって受け入れるテストの種類も違います。

このように、英語力はTOEICで650～850とかなり幅があることがわかりました。自分の行きたいコースではどれくらいの英語力が必要なのかを調べる必要があります。

英語力が入学条件に達していない場合は？

英語力が足りない場合でも心配する必要はありません。たいていの場合、学校にある語学コースを規定の時間受講する、学校独自のテストに合格するなどの代替措置で、学校に入学が可能となります。

ただし語学コースの期間は就労ができないこと、コースの受講に追加で費用がかかることがデメリットとなります。

Coop留学は英語力がないと難しい？実態を経験者が解説

専門的な勉強をするので英語力がないと授業についていけない

Coopで勉強する内容はマーケティングやマネジメントなど、大学で勉強するような専門的な分野です。

英語はできて当然という環境なので、英語がわからないと授業についていけない可能性があります。テストやプレゼンテーションなどもあるので、英語が話せないと苦労する場面があるかもしれません。

現地で仕事をするためには英語力が不可欠

Coop留学では渡航直後から仕事をすることが可能です。しかし仕事をするにも、もちろん英語力が必要となります。

英語で履歴書を作り、英語で面接を受け、英語で接客などの仕事をすることになるので、理想の仕事をするためには英語が話せたほうがいいこと間違いなしです。

友達作りにも英語力はあったほうがいい

学校にはクラスメイトがたくさんいますが、友達を作る際にも英語力は欠かせません。Coopプログラムでは英語が話せる生徒が集まっています。

筆者の経験上も、クラスメイトはすでに英語がペラペラなことがほとんどです。友達同士の会話に入っていけない…ということも起こるかもしれないので、友達をたくさん作るためにも英語力は上げていきましょう。

英語力がなくてもできる仕事はある

ここまで英語力がないと大変という話をしてきましたが、英語力が無くても就ける仕事はあります。例えば以下のような仕事です。

上記のような仕事は英語ができない人でも就くことができますが、理想の仕事ではないかもしれません。

英語力が無くても仕事ができるかに関しては、英語力ゼロでもワーホリしたい！話せないけど仕事できる？【カナダワーホリ】の記事でまとめています。

Coop留学におすすめの留学エージェント

スマ留

概要	①留学費用が従来の最大半額　※2020年及び2023年に実施した業歴10年以上の複数の競合他社を対象とする調査結果に基づく ②シンプルな料金体系 ③同一価格で語学学校が自由に選べる ④充実の英語学習サポート　※スマ留スタンダードプランのみ ⑤お申し込みから留学までの準備が、全てLINE上で完結

夢カナ留学

概要	①英語力強化に力を入れており、ワーホリ・留学に特化した事前英語学習サービスが充実 ②オーダーメイドのワーホリ・留学プランで自分に合ったプランが探せる ③面接・履歴書などのワーホリ準備をサポート ④24時間365日の現地サポート ⑤帰国後のキャリアサポートもあり

【結論】Coop留学に英語力は必要！留学前に英語力を上げておこう

Coop留学では英語力はあったほうがいいです！

など、経験上、英語力があるとできることが増えると思います。

とはいえすぐに短期で英語力を上げるのは難しいものです。挨拶や基本的な文法、毎日使えるフレーズなどを集中的に覚えて、実践的な英語力をつけてからCoop留学に臨むことをおすすめします。

Coop留学は将来のためになるとてもおすすめの留学プログラムです。ぜひ英語力を上げて、Coop留学を楽しんでくださいね。

みなさんの留学を応援しています！