ビクトリアのダウンタウンでひと際目立っている大きな建物。それが州議事堂です。ブリティッシュコロンビア州(BC州)の州都であるビクトリアで、現在も州議会を行うために使われている建物。
なんとこの州議会では、無料の見学ツアーが行われているのです!
何かと物価の高いカナダ、無料で観光できるなんて最高すぎ!
今回はビクトリア在住の筆者が、議事堂の中を見学できる州議会ツアーに参加してきました!その様子をレポートします♪
カナダビクトリアの州議事堂(The Legislative Assembly of British Columbia)の概要を紹介
ビクトリアにある州議事堂はブリティッシュコロンビア州議会の拠点で、1898年に公式に使用が開始されてから現在まで使用されている歴史ある建築物です。
屋根部分には八角形のドームが使用されており、その先端にはアメリカからカナダ・ブリティッシュコロンビア州を探検したキャプテン・ジョージ・バンクーバーの像が立っています。
カナダの西側最大の都市、「バンクーバー」の由来になった人だね!
議事堂内には実際に州議会に使われている本会議場があり、ツアーで見学することが可能です。
州議事堂までの行き方
州議事堂はダウンタウンのインナーハーバ―にあり、ダウンタウンからは基本的にはどこからでも徒歩で行くことが可能です。
バンクーバー側から旅行をする際は、スワーツベイから70、71、72番のいずれかのバスで1本で行くことが可能です。
住所:501 Belleville St., Victoria, BC V8V 2L8
ツアー概要!料金や時間は?いつやってるの?
ツアー料金 | 無料 |
ツアー時間(ガイド付きの場合) | 約40分 |
ツアーの種類 | ガイド付き・自由見学 |
ツアー開催時間 | 8:30 ~ 16:30 (秋・冬期間は週末は開催無し) 日付や季節によって変更あり |
予約 | 不要(現地で整理券をもらう) |
ライトアップ
ちなみに夜になって日が落ちてくると、州議会の建物を縁取るように取り付けられた3,600もの電球が一斉に光ります。この夜景がかなり綺麗なので、ビクトリアを訪れた際にはぜひ見てほしいものの1つです!
ディズニーを思い出させるようなきれいさ!!
まるでテーマパークのようなおしゃれでかっこいいライトアップが、ビクトリアの街並みとマッチしていて素敵です。
ビクトリアの州議事堂のガイド付きツアーの様子を紹介!
というわけでこの度、ビクトリアの州議会ツアーに参加してきました!筆者が参加したのは2024年9月2日月曜日の14時20分のガイド付きツアーです。ツアーの流れや様子を詳細にレポートしていきます。
事前に整理券をもらう
ウェブサイトにはツアー開催時間が8:30~16:30の間としか記載がなかったため、当日の12時頃に直接議会前まで行ってみました。
議会の正面にある写真のような青いパラソルのところにスタッフが何人か立っており、その方にツアーに参加したい旨を伝えたところ、
あのー議会ツアーってどうやって参加するんですか?
下の写真のような整理券をもらいました。
空いている中で一番早い時間のツアーを案内してもらえるようで、およそ2時間後の整理券をゲット。これはツアー開始時間まで保管しておく必要があります。ちなみにこの日は自由見学はやっていなかったので、ガイド付きのツアーです。
結構時間があったので、ダウンタウンをうろうろして時間を潰しました。
議会前の広場はお昼寝やピクニックなど、のんびりするのに最高です。良い写真も撮れましたよ。
ツアー開始時間に議会前に集合
ツアー開始時刻の少し前に、議会の正面に集まります。スタッフの指示に従って列になって並んでいると、ガイドさんの自己紹介と注意事項の説明が始まりました。議会の中でガイドさんから離れすぎないようにすること、写真や動画の撮影はOKというような内容でした。
全部で20人くらい。観光客や留学生も多そうな感じだった!
時間になると先ほどもらった整理券を見せていよいよ入場です。ちなみに中にトイレはないので、先に済ませておきましょう。
簡単な荷物検査あり
議会の入り口で荷物検査がありました。簡単なものでしたが、空港のような荷物検査の機会があったため、カバンやポケットの中のものをすべて出して機械に通しました。
さらに自分は金属探知機のような機械をくぐって入ります。特に引っかかることもなく全員無事に中に入ることができていました。
ガイドさんの案内のもと館内を見学
館内の見学が始まります。最初は1階の「ロウワー・ロタンダ」という丸い部屋に入り、伝統的なリバーカヌーや紋章についての説明がありました。
さらに階段で2階に上がります。エレベーターもあるので希望者は利用することができます。
2階は「メモリアル・ロタンダ」と呼ばれる場所で、戦没者にささげられた慰霊の場となっていました。州ができたばかりのころの主要な産業を描いた天井絵を見ることができます。
2階を奥に進むと、本会議場を見ることができます。中には入れないため外から覗くのみですが、小さめですが真っ赤な絨毯が迫力満点の会議場です。
思ったより少し小さめだった!
実際にここで審議が行われているそうで、次回の議会の予定も書かれていました。
また階段や最後に見学する広間には、美しいステンドガラスがはめられていました。エリザベス二世の即位50周年を記念するものやビクトリア女王の即位60周年を記念するものなど、それぞれにストーリーのあるデザインのステンドグラスとなっています。
さらに、過去の女性議員の歴史、写真や初の女性議員の写真などの展示もありました。
ツアーはここで終了し解散となりますが、出口付近にあるギフトショップで買い物をすることができます。
ギフトショップに立ち寄れる
出口横にある小さなギフトショップでお土産を買うことができます。ネクタイや靴下など、他ではあまり見ない議会ならではのグッズがそろっていました。ちょっとユニークなカナダ土産におすすめです。
というわけでこれにて議会ツアー終了!楽しくてあっという間だった!
州議事堂ツアーに行ってみた感想!どんな人におすすめ?
議会ツアーに行ってみた感想ですが、まずは英語の説明についていくのが難しかったです!英語は問題なく話せるという人でも、政治や歴史の専門用語が出てくると聞き取るのが難しいと思います。英語版・日本語版のパンフレットが入口に用意されていたので、手元に持っておくと便利です。
とはいえ説明を聞くことでBC州の政治への理解が高まり、何よりもガイドさんが何度も、「BC州の外から来た人でも大歓迎、ここがみなさんのホームです」と言っていたのが印象に残りました。やはりカナダは温かい国だなあと思わされる経験でした。
さらに日本の議会と比べてみても建築様式や内装の違い、議会の雰囲気の違いを見るのが面白かったです。
歴史やその土地の政治に興味がある方に非常におすすめのツアーでした。
その他のビクトリアのおすすめ観光スポットを紹介
州議事堂からすぐに行けるビクトリアのおすすめ観光スポットを紹介します。
ロイヤルBC博物館
州議会の横にある大きな博物館です。常設展ではBC州の自然史や近代史を迫力満点の展示で見ることができます。原寸大の当時の街並みのジオラマがあり、まるでタイムスリップしたようなイマーシブな体験を得ることができます。
フィッシャーマンズワーフ
海に浮かぶ施設で、フィッシュアンドチップスをはじめとするおいしいシーフードを食べることができます。海の上でのランチや軽食はとても気持ちがいいのでおすすめです!運が良ければ野生のラッコが見れることもありますよ。
ビーコンヒルパーク
散歩やピクニックにぴったりの大きな公園です。野生のクジャクがいたり、夏季限定のふれあい動物園があったり、野外音楽ライブをやっていたり、展望台(丘)から海が一望できたりと自然が楽しめる非常に北欧らしい公園となっています。
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