カナダで人気の留学プログラム、Coop。
社会人Co-op留学経験者である筆者としては、Co-op留学は以下のような点からおすすめをしています。
✅お金を稼ぎなから留学ができる
✅海外での就労体験ができる
✅世界中に友達ができる
✅語学留学以上の経験ができる
しかし、ネット上では「Coop留学失敗した…」、「Coop留学思ってたのと違う…」という意見も見られるのも事実です。
Coopについて検索すると、「失敗」というワードが出てくるので、これからCoopを考えている人は不安に感じると思います。そこで、この記事ではバンクーバーで1年間Coopをした筆者が、✅想像と違ったこと✅Coopの良かったところ、さらに✅失敗しないための対策方法についてまとめました。
個人的にはCoopはいい経験だったので、Coop留学を検討している皆さんの手助けができればと思います。それでは早速見ていきましょう。
Co-op留学とは?まずは簡単に概要・費用を解説
カナダ独自の留学プログラムで、学校に通いながら有給インターンができて収入が得られるため人気の留学プログラムとなっています。ワーホリと違って年齢制限がなく、さらに何回でもプログラムに参加することができます。
Co-op留学 | ワーホリ | |
---|---|---|
年齢制限 | なし | 30歳まで |
ビザ取得回数 | 無制限 | 各国一度のみ |
国 | カナダのみ | カナダをはじめ29カ国 |
学校 | 必須 | 半年までなら語学学校可 |
Co-op留学にかかる費用は期間にもよりますが、一年間のコース(座学6カ月、有給インターン6カ月)の学費はおよそ100万円ほどです。これに滞在費や航空費などがかかりますが、現地でも収入が得られるのがありがたいです。
カナダCo-op留学のデメリット、想像と違ったこと7選
学校の勉強がゆるい(ビザ取り学校)
これは学校次第ですが、筆者の通っていた学校は授業がゆるゆるでした。オンラインでも授業に参加できるので、実際に会ったことのないクラスメイトも多数いました。
1か月ごとに科目が変わり、月末にはプレゼンテーションと試験があるのですが、プレゼンもとにかく何かしらの発表ができればオーケーで、試験も授業中にやった4択問題を暗記するだけというものでした(笑)
真面目に勉強がしたくて来ている生徒と、ビザのために通っている生徒が半々くらいで、そのせいもあると思います。特にビザのために学校に通っている人たちがいるということは現地に来るまで考えもしなかったので、驚きました。
学校のインターン先のサポートが少ない
こちらも学校次第ですが、筆者の通っていた学校では仕事探しのサポートはほとんどありませんでした。学校の売り文句に「仕事探しのサポ―トあり」と書いてあったとしても、あまり行われないのが現状です。
タイミングによってはジョブフェアが開催されていたこともありましたが、回数も少なく、筆者の職探しのタイミングには合いませんでした。ホテルなど大手で働きたい!と思っても、なかなか難しいのが現状です。
インターンとはいえただの労働
Coopの「有給インターン」と聞くと、職場でいろいろなことを学べるイメージですが、やることはただのバイトと同じです。人気のインターン先はやはり飲食で、特にジャパニーズレストラン(通称ジャパレス)で働く人が多いと思うのですが、日本の居酒屋バイトとやることは大して変わりません(笑)「インターン」とは名前だけで、実際はワーホリと変わらないことになります。
しかし仕事を通して、北米の接客方式を勉強することはできます。日本の接客とは大きく異なるので、勉強になることは間違いないと思いますが、シフトを増やされて文句を言ったり、忙しすぎて大変だったり、Coopの後半、就労期間中は日本のバイトと同じような感覚でした。
カナディアンとはなかなか友達になる機会がない
1年間バンクーバーにいて、カナディアンの友達はゼロです!(筆者談)
いや友達作り頑張れよ!!と思うかもしれませんが、それくらい現地のネイティブの人と知り合うのは難しいです。Coopの学校は、留学生だけの学校です。職場はジャパレスにいる限りカナディアンの同僚は基本的にできません。
出会える可能性のある場所といえば職場ですが、ジャパレスで働く人が多い現状では、現地のネイティブに出会う機会は本当に少なく、「どこに行ったら出会えるの?」のレベルなんです。
学校・職場に日本人が多い
筆者の渡航していたバンクーバーは特に、日本人だらけです!!!
留学あるあるですが、結局日本人とばかりつるんでしまう…ということが起きがちです。というか、つるみたくなくてもつるんでしまうくらい日本人が多く、街を歩いていても日本語がめちゃくちゃ聞こえてきます。
さらにジャパレスの同僚は日本人も多いので、仕事中も日本語を話すことが多かったです。日本語だけで生きていけてしまうという点は、英語力を高めたいという人には少しがっかりするポイントかもしれません。
海外の有名ホテルや企業などで働いてキャリアを積むぞ!と思っている方も多いかもしれませんが、なかなかうまくはいかないものです。人気職に就くのは難しいということを理解しておきましょう。
理想の仕事には就けないかも
カナダでオフィスジョブがしたい、一流のホテルやレストランで働きたいと思う人も多いと思いますが、理想の仕事に就くためには①確かな英語力②これまでの経歴・学歴などが必要となります。留学生の方は、残念ながらネイティブ並みの英語力や関連職種でのしっかりとした経歴がない場合がほとんどなのではないでしょうか。そのなかで始めから理想の仕事を見つけるのは困難です。
ホテルの仕事はハウスキーパーやレストランのサーバーやキッチンの仕事ならば見つけることができますが、レセプションやコンシェルジュといった英語を多く使う仕事には就けないと思っておいたほうがいいでしょう。
筆者が失敗したなと感じたポイントまとめ
筆者が一年間Co-op留学をして「これは失敗だったな」と思った経験を紹介します。
✅学校の勉強が思ったよりもゆるく、勉強が身につかなかった
✅職場はジャパニーズレストランにこだわらずローカルの店にも挑戦すればよかった
✅時給の高い職場やチップの良い職場をちゃんと探すべきだった
✅留学中でも英語の勉強を自分でもっとするべきだった
✅将来的な永住権を見据えての職探しをするべきだった
Coop留学に関する失敗談や意見を集めてみました
COOP留学でデジタルマーケティングを学ぶのが今年のバンクーバーの留学生のトレンドの様だが、希望の関連職種では働けず、飲食業で働こうとすると学校がNoと言う。しかし仕事の斡旋など全く無いと聞く…
— 指圧パーク🇨🇦バンクーバー (@shiatsupark) September 13, 2022
半沢直樹でなくても激オコだ!
正直、小さなカレッジのサティフィケートなど何の評価にもならん。
学校で学んだことの関連職種以外では働けないので大変という意見や
本気で海外で“勉強“したいなら公立カレッジかユニバーシティなんだろうな〜。私立カレッジ(coop留学など)は先生や学校の当たり外れがかなり多いし、成り立ちは【教育<ビジネス】だから中々難しいなと。coop留学は語学学校の延長で“英語で学ぶ” 経験+ワークビザを買うってイメージかなぁと…!
— おいわ🌞 (@OiwachanLife) October 27, 2022
学校の質に差があり本気の勉強には向いていないという意見、
1年のcoop留学がもう折り返しに来てるのですが、想像してたよりもはるかに辛い留学生活だな、と言うのが正直な感想。
— 🐯🇨🇦 (@vanlife1998) July 13, 2023
家賃が死ぬほど高い上にシェアハウスだし、物価も高いから外食も頻繁にできない。極め付けはやはり仕事探しが想像より簡単ではないこと。
色々辛いことも多いけど、帰国後は笑い話に
物価が高く家賃も高いうえにシェアハウスで窮屈、仕事探しが大変という意見もありました。仕事探しや学校での勉強や友達作りには、やはり高い英語力を有しているかどうかで大きく変わってきそうです。
実際にCo-op留学を経験した筆者が教える対策方法!
留学に対して期待しすぎない
想像とは常に違うものです。キラキラの海外生活とは異なる可能性も大いにあります。常に理想の職場で働けるとは限りません。
筆者もこちらでたくさんの留学生に出会って、ギャップに悩んで落ち込んでしまう人をたくさん見てきました。初めから期待値を下げておけば、期待以上のことが起こりやすくなるかもしれませんよ。
自分から行動する
就活をするうえで、どうせ倍率高いしなあとか、無理だろうなあとか、英語力が足りないしなあ…などと思うのはやめましょう。ローカルの仕事でもいいので、とにかく応募してみること!面接だけでもチャレンジしてみましょう。
海外生活で学んだことは、とにかく自分から飛びついていくこと。海外では、イエスマンになってみるのもいいかもしれません。誘われたら、予定が合いかぎりは必ず行く!とか、友達が作れる場には自ら飛び込む!とか、主体的な行動が、留学を楽しむカギです!
日本では内気な人でも、海外ではあなたのことを知っている人は一人もいません。自分を変えてみるチャンスでもあります。
英語ができれば選択肢が増える!渡航前から英語の勉強
海外にいれば自然と英語もできるようになるでしょ~と思っている方。大間違いです。
留学中でも、日本と同じような勉強は必須です。英会話なんて職場や友達と毎日してるからいいよ!と思うかもしれませんが、
✅日本人が多い=日本語を使いがち
✅日常会話くらいじゃ英語の勉強には全然足りない
という点から、英語は常に勉強するようにしましょう。
英語ができれば就きたい職業に就ける可能性も高まるし、現地の友達だってたくさんできます。留学で英語を勉強するというわけではなく、留学は英語を上達させる場として捉えましょう。
副業を始める
ただ留学をするよりも、もっと他のことをしてみませんか?
例えば、以下のような副業があります。
✅英語以外の言語の習得
✅副業を始める(ライター、YouTube、オンラインの日本語教師、翻訳等)
✅資格の勉強をする
✅ブログを書く
留学だけでももちろん得られるものは多いですが、みんなと同じ経験をするだけではもったいないと筆者は思います。
留学中は、社会人だった人ならなおさら、日本にいるときよりも時間が取れることが多いです。遊ぶのもいいけれど、経験を蓄えるのにも貴重な時間です。留学中の副業については留学・ワーホリ中に未経験でもできるおすすめオンライン副業14選!経験者が紹介の記事で詳しく解説しています。
ジャパニーズレストラン(ジャパレス)以外の職場を探す
ジャパレスにはメリットもありますが、デメリットもあります。ジャパレスで働くことのデメリットには、以下のようなものがあります。
もちろんいいこともたくさんありますが、想像しているような海外の職場感はあまりないかもしれません。
日本人は何人かは確実にいるので、日本語を話すことが多くなるでしょう。もちろんお客さんは日本人以外が多いので、接客は英語です。
そして筆者はローカルの老人ホームでも仕事をしていて気づきましたが、ネイティブと非ネイティブでは、使う英語が全然違います!
筆者はローカルで働き始めて、英語力が爆上がりしました(笑)職場で書いてある英語、テキストメッセージ、話す英語すべて、まったく違います。これは英語を伸ばすのに大きく差が出そうだ、と思いました。ジャパレスはメニューも注意書きもすべて、英語が間違っていることがめちゃくちゃ多いです。
そういった面からも、ぜひローカルの職場も試してみてほしいです。
Co-op留学のメリット9選
英語力が伸びた
なんだかんだ言っても、英語力はある程度は伸びます。まず学校では、専門用語等の難しい単語も多く出てくるため、語彙力が増えました。「語学留学ではない」という点は大きいです。
また筆者は家でも1年を通してかなりの時間英語を勉強していて、覚えた言葉やフレーズを次の日必ず会話の中で使う、ということを心に決めていました。
また仕事では、「英語で仕事をする」という貴重な経験ができます。接客中は、英語をとにかく話さなければいけない状況に追い込まれるので、英語力も自然と伸びると思います。言えない表現があればすぐに調べて、しばらくすると接客はスムーズにできるようになりました。電話対応も英語で行うので、度胸もつきます。英語で接客するスキルは身に就くので、将来にも活かせるはずです。
貯金ができた
Coop留学は正直稼げます。ざっくりいうと、半年で約100万円ほど貯まりました。しかもかなり遊んでいたにもかかわらず、これくらい貯めることができました。
筆者は職場があまり良くなく、9月から4月ごろまではシフトが週に1~3日ほどしかもらえていませんでした。チップの割合も低く、月の給料が1000ドル行かないくらいのレベル!どれでも何とか生き延び、夏の繁忙期を経て最終的には100万円ほど貯まりました。
学費分は取り返すことができるはずです。そして初めから良い職場に就いていれば、最初から問題なく余裕のある暮らしができるはずです。
世界中に友達ができた
留学の醍醐味です!ワーホリと違う良いところは、Coopでは必ず学校に通うことになるので、友達ができるという点です。
日本人が多いところもありますが、バンクーバーでは南米からの留学生が多い印象です。筆者の学校の友達もメキシコ、チリ、コロンビアなどが多かったので、スペイン語を学ぶこともできました。
また、職場では韓国や中国、香港、ベトナムなど、アジア各国の友達ができました。世界中にできた友達と、その国の料理を食べに行ったりすることができ、楽しかったです。
たくましくなった
就活、家探し、就労などを通して、海外で一人で生きていく経験をしました。
職場が厳しくて毎日怒られたり、なかなか家が見つからなかったりと、本当に大変な思いをしましたが、その経験を通してたくましくなります。1週間でホームステイを出なきゃいけないのに家が決まってない!なんてこともありましたし、貯金が底をついたこともありました(笑)
そのときに苦肉の策で始めたオンラインでの日本語教師仕事が、今に活きています。色々な経験を通して、たくましくなること間違いなしですよ。
日本での就活に活かせる
大学生の方は特に、海外での就労経験や英語が話せることは日本で働くうえでのアドバンテージ間違いなしです。先ほどのたくましくなる、という話もそうですが、経験を通して就活の面接でも話せるエピソードがたくさんできるでしょう。
しかし「就活のために留学する」では少し悲しいので、「留学中にこんなことした経験が就活に活きた!」となれるようにがんばってみてください!そのためにも、積極的に動くことは大切です!
将来の選択肢が増えた
日本に帰る、ワーホリに切り替える、カナダで永住権を目指す…など。筆者も初めは1年で帰るつもりでしたが、結局ワーホリビザに切り替えカナダに滞在する道を選びました。
カナダでは最低賃金もいいですし、日本で就職するだけがすべてではないということを学びました。自分で責任を持って暮らせていればそれでオッケー!と気持ちになります。
英語力さえあれば、色々な仕事の選択肢が出てきます。オンラインでの仕事も、英語力を活かしてでき切ることも多いです。日本にいたままじゃ見えてこなかったことがたくさん出てくることは間違いなしです。
ワーホリに切り替えてそのまま就職、永住権に近づく
Coop中に働いた職場で、ワーホリに切り替えた後もそのまま働くことができます。
これの何がいいかというと、永住権を取得する場合には、職場にスポンサーになってもらう必要があるのですが、Coopでの1年間を通して既に関係性ができているのでスポンサーになってもらいやすくなります。また、永住権のためには、マネージャーのポジションで働かないといけません。もしCoopですでにその職場で1年間働いているのなら、マネージャーへの昇格もすぐに実現しそうですよね。
副業等色々なことをする時間がある
留学中、日本で働いていたときより自分の時間が増えました。そのため、中国語の勉強、ブログ運営、翻訳の勉強、日本語教師、ライブ配信といった、新しいことにたくさん挑戦することができました。
これは特に社会人留学の方にあてはまることかもしれませんが、これをやってみたかったけど時間がなかった…という人は色々なことをするチャンスです。もちろん遊ぶのも大事ですが、留学中ということもあり、モチベも意識も高くなっているのはないでしょうか?
経験はかけがえのないもの!
「海外で仕事をした」という経験、そして友達、英語力、本当に色々なものを手に入れられます。
言ってしまえば留学を生かすも殺すも自分次第で、過ごした時間は今後の生活に活きることがあるはずです。
留学中は困難もたくさんあります。それを乗り越えたという経験はかけがえのないものでしょう!
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結局Coopはおすすめ?社会人留学をした筆者のまとめ
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