社会人の留学として人気があるのが、カナダのCoop留学プログラムです。
筆者も2021年に2年間働いた職場を辞め、社会人になってからカナダにCoop留学に行きました。今回はそんな自分の経験を踏まえ、以下についてまとめていきます。
✅社会人Coop留学のメリット・デメリット
✅Coop留学で期待できるキャリアアップ・キャリアチェンジ
✅社会人Coop留学で失敗しないためにできること
✅社会人Coopを実際にしてみた現実、体験談 など
Coop留学とは?年齢制限はある?まずは概要から
Coop留学とはカナダ独自の留学プログラムで、カレッジなどでの専門的な勉強に加え、有給のインターンシップを行うことができるというものです。学校に通いながら現地で就労もできる点が人気の理由となっています。
Coop留学とワーキングホリデーの違い
Coop留学とよく比較されるワーホリとの違いを表にしました。
Coop留学 | ワーキングホリデー | |
---|---|---|
年齢制限 | なし(18歳以上) | 18歳~30歳 |
期間 | 8カ月、1年、2年など | 1年 |
ビザ取得回数 | 制限なし | 一生に一度だけ |
通学の有無 | 必須(専門分野。英語クラスはCoop開始前に受講可能) | 任意(6カ月以内なら語学学校に通学可能) |
働ける場所 | 学校での勉強に関連する職場 | 自由 |
Coop留学はこんな人におすすめ
Coop留学は社会人向けの留学プログラムです。
👤就労だけではなく専門知識の勉強もしてスキルアップを図りたい人
👤日本での再就職や企業等に向けてキャリアアップ留学がしたい人
👤英語力に自信があって専門分野の勉強にもついていける人
社会人Coop留学を実際に経験した筆者が感じたメリット・デメリット
社会人Coopを実際に経験した筆者が感じた、社会人Coop留学のメリット・デメリットを紹介します。
社会人Coop留学のメリット①:専門的な勉強についていくことができる
筆者がホスピタリティマネジメントというコースを受講していました。そこではホテルやレストランなどのマネジメントや最適な労働環境の維持、こんな客が現れた場合にどう対処すべきかというケーススタディが多く、日本で社会人経験があるからこそ企業やビジネスの仕組みがわかり、実際に自分が会社で働くうえで身になる内容の勉強が多かったです。
おそらく大学生にとっては会社の労働環境や仕組みが想像しづらいので、理解度が異なるだろうと思いました。
社会人Coop留学のメリット②:職歴があるので採用されやすい
Coop留学では「インターン」とは言っても想像するような企業見学やインターン生として扱われるわけではありません。自分で仕事を探し、普通のアルバイトと何も変わらずに仕事をして過ごします。
そのうえで、やはり職場としては経験者を積極的に採用します。カナダでは履歴書を応募の際に送り、履歴書を見て面接に呼ぶかどうかが決められます。履歴書に関連する職歴が多く書いてあれば、採用される確率はぐんと上がるでしょう。職歴は日本のアルバイトでも構いませんが、日本でマーケティングをやっていた、カスタマーサービスに長年従事してきた、という経験はカナダでの職探しにも有利に働きます。
社会人Coop留学のメリット③:カナダでの長期滞在が見込める
社会人留学と学生の留学の最大の違いは、日本に帰らなくてもいいという点です。学生は学校を卒業するために日本に帰らなくてはなりませんが、社会人であればカナダで本就職をする、永住権を目指すといった選択肢が出てきます。
カナダは比較的移住のしやすい国です。カナダで第二のキャリアを始めたいという方は、Coopからワーホリに切り替える、Coopからスポンサー企業を見つけるなどでカナダに長期滞在をする人も多いです。
社会人Coop留学のデメリット①:キャリアアップにつながるとはかぎらない
Coop留学に行ったからと言ってキャリアアップできるとは限りません。インターンとはいえ結局はアルバイトなので、特別なスキルが身につくわけではありません。筆者もジャパニーズレストランで働いていましたが、接客英語を身に着けた程度で特にキャリアアップにつながったとは思っていません(笑)
日本での再就職時には、Coop留学は単なるブランク期間とみなされ、評価してもらえない可能性もあることを考えましょう。
社会人Coop留学のデメリット②:未経験からのキャリアチェンジは難しい
カナダでウェブデザイナーになってみたい!カナダでは寿司シェフの給料がいいって聞いたから経験ないけどやってみたい!という人もいるかもしれませんが、カナダに来たからと言ってキャリアチェンジが簡単にできるわけではありません。
仕事の募集要項は、「少なくとも2年以上の勤務経験がある人」「マーケティングの経験が1年以上ある人」などの条件が付されているのが普通で、このように未経験者が入り込む隙があまりないのです。留学=キャリアチェンジではないので、「留学すればなんとかなる」と思っている人は注意が必要です。
Coop留学で期待できるキャリアアップ・キャリアチェンジ
Coop留学でキャリアアップやキャリアチェンジができるとは限りませんが、自分次第でキャリアを伸ばしていくこともできると思います。ここでは、その一例を紹介します。
カナダの大手ホテルでインターン
☆日本帰国後に一流ホテル就職につながるかも!
カナダの大手ホテルの受付など接客をするポジションで働くことができた場合は、日本帰国後のホテル分野での就活に役立つでしょう。カナダの大手ホテルで働けるほどの英語力・接客マナーがあれば、就活時の強いアピールポイントとなります。
筆者のいたバンクーバーでは、マリオットやヒルトンなど日本でも超有名なホテルがたくさんありました。ぜひ有名企業を狙って仕事を探してみてください。
日本の留学エージェントオフィスでマーケティングのインターン
☆飲食店とはひと味違った就労経験!
筆者の周りでは、Coop留学のインターン期間に日本の留学エージェントでSNSマーケティングをしている人、ネイルサロンのSNSマーケティングをしている人がいました。Coop留学では珍しいオフィスジョブをゲットした例です。そこで一定の成果を出せば、例えば自身が作成したSNSアカウントやウェブサイトが実績になるでしょう。
社会人の方に是非狙ってほしいのがオフィスジョブです。バンクーバーには留学エージェントを始め日本の現地企業も多いので、キャリアアップにつなげたい方はぜひオフィスジョブも探してみましょう。
現地でマネージャー職について長期滞在を目指す
☆カナダで第二のキャリアをスタート
カナダで新しいキャリアを目指すのも社会人留学だからこそできることです。筆者の周りでは、Coopからワーホリに切り替えて、同じ職場でずっと働き続けスーパーバイザーに昇格した人がいました。同じ職場でキャリアを積んで、さらに職場にワークビザを出してもらい永住権を目指すというもので、カナダで正社員として就職して生活を続けることもできます。
筆者も老人ホームでスーパーバイザーとなりワークビザを取得している最中で、カナダでのキャリアを築いています。
社会人Coop留学で失敗しないために気をつけるべきこと
Coop留学と調べると、「Coop留学 失敗」とサジェストに出てくるくらい多くの人がCoop留学に対して不安を抱いていると思います。ここでは、筆者の経験をもとに、失敗しないためにできることをまとめます。
Coop留学では英語力が欠かせない
Coop留学の授業は専門分野に関することのみです。つまり、英語ができないと授業についていくことはできません。高い授業料を払ったのに授業が理解できないなんてもったいない…!さらに語学学校と違ってクラスメイトは英語ペラペラです。
カレッジに入学するための英語のテストをなんとか通過したとしても、先生の話を理解する、英語でプレゼンをする、レポートを作成するといったスキルが必要です。英語の勉強は渡航前、渡航後共に必ず行いましょう。
理想と現実は大きく違うことを理解する
日本の企業での仕事に疲れると、カナダでの生活はのんびりしていて楽しそう…と思うかもしれません。しかし現実は仕事は厳しい、マネージャーは理不尽、労働環境が悪い、家賃が高い、生活の質が下がるといったマイナス面も非常に多いです。期待のし過ぎは禁物です。
日本での仕事よりも厳しい、労働環境が悪い可能性も
筆者はバンクーバージャパニーズレストランで働いていましたが、残業手当なし、祝日手当なし、マネージャーの人の選り好みが強く理不尽に切れられる、最後の給料未払い、といったお世辞にも良いとは言えない労働環境でした。
ジャパニーズレストランは働き方が日本と変わらないことが多いです。英語力を上げて、ローカルの職場で働くことをおすすめします。
自分の目標、やりたいことをまとめておく
社会人留学では、留学後にどうするかまで考えておくことが大切です!!!一年はあっという間です。ワーホリに切り替える、ビザのサポートをもらうにもある程度の期間が必要なので、時間を無駄にしないためにも自分のキャリアについて考えながら過ごすことが大切です。
筆者は始めは一年で日本に帰って再就職をするつもりですが、気がつけばカナダ3年目になり、カナダでのキャリアを進み始めています。この自由さも社会人留学の魅力です。ぜひ将来の選択肢を決めつけず、柔軟に考えてみてくださいね。
実際に社会人でCoop留学をしてみた体験談・現実を本音で語る
筆者が実際にCoop留学で体験した現実を紹介します。いいことばかりではなかった…!
聞いてた話と違うような…Coopの学校の様子
筆者はバンクーバーにあるカレッジに通っていました。「世界中からたくさんの生徒が集まる!」「就活のサポートあり!」などが謳われていましたが、実際は生徒数が多すぎてパンク状態、日本人が多すぎて日本語ばかり、就活サポート一切無しという状況でした。
筆者は「Coop中に職場を変える場合は直ちにオフィスに連絡してくれ」と言われていたのですぐに連絡をしましたが、2年以上経った今もまだ返信は来ていません(笑)
インターンとはいえただの労働!Coopでの職場について
Coopではジャパニーズレストランで仕事をしていましたが、マネージャーとウマが合わず日々理不尽にキレられていました。幸い同僚とは仲が良かったので仕事は楽しかったですが、マネージャー業務をやらされたり法律で決められている手当が出なかったりと、日本でいういわゆるブラック企業だったなと思います。
筆者の友人の何人かは「病気になっても出勤しろ」と言われており(しかも違う店!)、特にアジア系の店は、多くの店で厳しい仕事環境であることが多いです。
永住権が取れる?Coop留学でそのまま現地就職は可能?
Coop留学から始めて永住権を目指す人はとても多いです。結論から言うと、現地就職、永住権は不可能ではありません。
Coop→同じ職場でそのままワーホリ→ワークビザ→永住権という流れが多く、運が良ければ3年ほどで取得できる例もありますが、条件によって何年経っても取得できない人もいます。しかしCoop留学での就学期間は永住権に必要な就労経験年数にカウントされないので注意しましょう。
Coop留学って辛いの?社会人留学は逃げ?
Coop留学は別に辛いものではありません。筆者は総合的に言えばCoop留学はかなり楽しかったです。
社会人が仕事を辞めて留学に行くというのは「逃げ」と捉えられることもあり、正直に言うと筆者もそんな気がしていました。「現実から逃げているだけかなあ」「今の仕事を投げ出していいのかなあ」そんなふうに考えていましたが人生は一度切りです。またバンクーバーでは、多くの社会人留学生が自分のやりたいことを全力でやっていました。やりたいことや目標があるのであれば、留学した時間は無駄にならないと思います。
渡航直後から資金不足!お金がない貧乏留学だった!
筆者はバンクーバーにほとんど現金を持ってきておらず、日本の口座にもそんなにお金がない状態だったので、本当に貧乏留学状態でした。
しかし渡航後一カ月以内で仕事を始めると、初月からカナダでの収入のみで生活していくことが可能でした。学費、航空券などの初期費用さえクリアできれば、カナダでの収入のみで生活していくことは可能です。
社会人Coop留学におすすめのコース
社会人留学におすすめするCoop留学のコースを紹介します。
ホスピタリティマネジメント
コース概要 | 筆者が通っていたコース。 ホテルの予約システム、マネジメント業務、緊急事態対応、ハウスキーピングなどホスピタリティマネジメントの幅広いジャンルを学習。 |
こんな人におすすめ | 👤ホテルやレストランなど観光業界で働きたいと思っている人 👤接客業が好きな人 👤すでに観光業界の経験があり、マネジメントについて理解を深めたい人 |
Coopでできる仕事 | ✅飲食店(ホール・キッチン・バリスタ) ✅ホテル(受付・ハウスキーパーなど) |
デジタルマーケティング
コース概要 | 消費者の行動理解などを通じてインターネット上でのマーケティングを学ぶ。 実際の企業のマーケティング戦略、SEO、グーグルアナリティクス、ワードプレス、SNSマーケなどこれからの時代に活きるスキルを学習。 |
こんな人におすすめ | 👤SNSマーケティングに興味のある人 👤インスタ運用などがしてみたい人 👤個人でビジネスができるスキルを身に着けたい人 |
Coopでできる仕事 | ✅企業のマーケティング担当 |
▼スマ留が選ばれるポイント
①留学費用が従来の最大半額 ※2020年及び2023年に実施した業歴10年以上の複数の競合他社を対象とする調査結果に基づく
②シンプルな料金体系
③同一価格で語学学校が自由に選べる
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Coop留学は社会人におすすめ!デメリットも理解して充実の留学を
Coop留学は以下のような点から、社会人におすすめの留学方法です。
✅専門的な勉強についていくことができる
✅職歴があるので採用されやすい
✅カナダでの長期滞在が見込める
留学はキャリアアップにつながるかどうかは積極的な行動がカギとなります。自分の行動次第でカナダで収入アップ、キャリアアップも可能になるかもしれません。受け身の姿勢ではなく、短い留学期間中に自分のやりたいことが全部やれるよう、しっかりと準備をして臨みましょう。
みなさんの留学を応援しています。
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