社会人で留学やワーホリに行くことは今では全く珍しいことではありません。現に筆者も2021年に2年間働いた仕事を辞めカナダに留学、ワーホリをして現在もカナダで生活をしています。
この記事では、社会人留学・ワーホリに興味がある方へ向け、以下のことについて解説します。
✅社会人のワーホリは意味ない?メリット・デメリット
✅社会人ワーホリを無駄にしないためにできること
✅社会人留学とワーホリどちらがおすすめ?
✅社会人留学・ワーホリ経験者のリアルな体験談
社会人ワーホリは意味ないの?ワーホリのメリット・デメリット・概要を紹介
まずは社会人ワーホリに関するメリット・デメリットなどを紹介していきます。
社会人ワーホリのメリット
社会人ワーホリのメリットは、以下のようなものがあります。
社会人ワーホリではキャリアアップにつながる経験を積むことができれば、将来の就職に役立たせることができます。学生だと大学に戻って卒業しないといけないということも多いですが、社会人であれば帰国して再就職、現地で就職する、他の国に行くなど選択が自由です。
留学・ワーホリ中にオンラインで自分のビジネスを始める人も少なくなく、ただのワーホリだけでなく自分のやりたいことをする機会にもなります。
社会人ワーホリのデメリット
ワーホリでキャリアアップして日本に帰って再就職をしようと考える人が多いかと思いますが、一年間はあっという間です。観光や遊びを楽しんでいるうちにすぐに帰国になってしまった!ということも珍しくありません。
さらにワーホリは「遊び」というイメージが強く、再就職の際にはキャリアの空白期間とみなされてしまう可能性があります。キャリアアップに関しては、何を経験したか、どんなスキルを得たかが大きく左右するでしょう。さらに1年間海外で生活しただけでは英語力は伸びません。自分で積極的に勉強することが必要です。
社会人ワーホリはその後が肝心!帰国後はどうなる?
社会人ワーホリのその後ですが、大きく分かれて3つあります。
✅帰国して再就職✅現地に残って就職✅他の国でワーホリ
日本に帰国する人が多数かと思いますが、就職でワーホリ経験が有利に働くかどうかは自分の経験次第です。筆者の周りではワーホリ前にやっていた日本での仕事の関連職種に就く人が多いように感じます。面接で話せるような経験をすることを考えながらワーホリをすることが大切です。
30歳ギリギリでもワーホリできる?年齢制限について
ワーホリには年齢制限があり、18歳から30歳までと決められています。30歳というのは申請時の年齢なので、31歳の誕生日を迎える前に申請を完了させれば渡航が可能です。30歳を迎えたという人でも、31歳になるまでならばチャンスがあります。
社会人ワーホリで行ける英語圏の国
どの国も英語圏ではありますが、それぞれ話されている英語には少し違いがあります。アメリカ英語、イギリス英語ではアクセントが大きく異なるので、渡航先を考える際にはどんな英語を勉強したいかを考えて選んでみましょう。
社会人ワーホリにかかる費用
ここで筆者が実際に経験したカナダのワーホリにかかる費用を見ていきましょう。
ビザ申請費用 | 272ドル |
バイオメトリクス費用 | 85ドル |
海外旅行保険(一年分) | 25万円ほど |
往復航空券 | 20万円ほど |
残高証明 | 2500ドル以上 |
ワーホリでは学校に通わないため、その分費用を抑えることが可能です(カナダでは6カ月までなら任意で語学学校に通うことも可能)。上記で紹介したほかにも、現地での携帯代、滞在費、家賃などがかかります。留学したいけどお金がない!という社会人の方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください!
人生終わったとは言わせない!社会人ワーホリを無駄にしないためにできること
ワーホリと検索をすると、「ワーホリ 人生終わった」と出てくるので不安になる人も多いかもしれません。社会人ワーホリはリスクもあるものなので、無駄にしないためにできることを紹介していきます。
ワーホリの目的を決めて計画を立てる
社会人ワーホリでは、キャリアアップにつながる経験を得ることが大切です。ワーホリで何をするのか、英語力の目標、ワーホリ後は何をしたいのかなどをあらかじめ考えておくのがおすすめです。
特に英語力については、「会話ができます」という漠然としたものだけでなくTOEICやTOEFLなどのテストで〇点以上取るなど、就職の際に評価されるレベルまで上げることを目標としましょう。
英語力は必ず渡航前に上げておく
「海外に行ったら英語ができるようになる」は嘘です!積極的に勉強をしないと英語ができるようにはなりません。ワーホリに行く前から英語が話せると、✅すぐに現地で友達ができる✅すぐに仕事を見つけることができる✅ネイティブ環境の職場で働けるなどのメリットがたくさんあります。たった一年しかないワーホリを無駄にしないためにも、英語力は最大限まで上げていきましょう。
現地での仕事に妥協しない、日本人の少ない職場で働く
ワーホリ定番の仕事といえばレストランのホール、キッチン、カフェの店員などとなっています。日本でいうアルバイト的な仕事なので、そこでいくら経験を積んだからといって日本での就活で有利になるとはなかなか考えにくいですよね。
そんななかで社会人におすすめのワーホリの仕事は、✅オフィスでの仕事✅一流のホテルやレストランでのネイティブ環境の仕事✅ホテルの受付など高い英語力を要する仕事です。どれも難易度は高いですが、日本人の少ない環境で働くことで英語力の向上も望めます。
社会人留学と社会人ワーホリ、どちらがおすすめ?
海外に行きたい社会人にとって社会人留学と社会人ワーホリはどちらがいいのでしょうか?2つを比べてみました。
社会人留学と社会人ワーホリのあれこれを比べてみた
社会人留学 | 社会人ワーホリ | |
---|---|---|
期間 | 1週間~ | 1年 |
仕事を辞める必要 | 短期であればなし | 基本的にあり |
現地で仕事はできる? | 基本不可(プログラムによっては可) | 可 |
年齢制限 | なし | 18歳~30歳 |
いわゆる語学留学であれば最短で1週間から留学することができるので、長期休みなどを利用して行くことができます。またワーホリも、ビザの期限は1年間ですがいつでも帰国することが可能です。
社会人留学がおすすめの人
社会人留学はこんな人におすすめです。
👤キャリアアップにつながる勉強をメインにしたい人
👤休暇等を利用して短期で海外に行きたい人
👤働けるだけの英語力がないので英語を勉強するために海外へ行きたい人
社会人ワーホリがおすすめの人
社会人ワーホリはこんな人におすすめです。
👤海外で就労経験が積みたい人
👤海外でキャリアを始めたい人
👤現地での就職や永住を目指す人
👤休暇も楽しみつつ自分のやりたいことをしたい人
働きながら行ける留学プログラムもある
いくつかの国では、学生ビザでも就労ができる留学プログラムがあります。制限付きであることが多いですが、それでも現地で収入が得られる、就労経験が得られるというのは大きいと思います。
カナダのCoopプログラムでは学生ビザと就労ビザがもらえるため、専門的な勉強をしながら現地で働くことが可能です。さらに政府が認定学習機関で(UBCなど)で最低6カ月以上のコースを受講している場合に、労働が許可されています。
またアメリカのF-1ビザ(アメリカ合衆国における学術的な留学や言語研修を目的とする非移民ビザ)では一定の条件下でのキャンパス内でのパートタイム労働が許可されています。
オーストラリアでは、学生ビザ(3ヶ月以上現地の学校に通うことを目的とした場合に申請可能)で就労が可能とのことです。2週間で48時間以内という制限付きではありますが、他の国と比べてみてもかなり就労がしやすい環境でしょう。
社会人留学・社会人ワーホリ経験者が語るリアルな体験談
筆者は2021年にカナダバンクーバーでCoop留学をしたあと、ビクトリアに引っ越してワーホリをしました。さらにそこからはワークビザを取得し、カナダでの生活を続けています。現在はカナダで働きながらオンラインで英語講師の仕事もしていますが、そんな筆者だからこそわかる社会人留学・ワーホリのリアルを紹介します。
社会人留学生は多いので年齢はあまり気にならない
社会人留学生の方が地味に不安に思うポイントの1つは、年齢ではないでしょうか。もう30歳だけど浮かないかな…?という心配は不要です。筆者はカナダでたくさんの社会人留学生に出会ってきました。仕事を辞めて海外に来る人は少なくなく、特に年齢制限のないCoopでは30代、40代のクラスメイトがいることは当たり前でした。職場でも年の近い友達を見つけることができるはずです。
社会人留学・ワーホリでは退職する必要はある?休職できる?
もちろん短期留学であれば休職する必要はありません。しかし長期での留学・ワーホリとなると、会社の研修プログラムでもない限り休職は難しいのではないかと思います。特にワーホリは以下のように定義されています。
相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度
ワーホリはあくまでも“休暇目的”です。筆者の周りでは少なくとも、休職をしてワーホリに来ているという人はおらず、全員退職をしています。
現地ではどんな仕事をする?キャリアアップにつながる?
ワーホリの定番の仕事は先述の通りレストランのホール、キッチン、カフェの店員などの飲食接客業です。キャリアアップにつながる経験かと言われると微妙なところです。
マネージャーなどの役職に就くなら別ですが1年という短い期間ではそれも難しいため、ワーホリでキャリアアップというのは実はとても難しいです。筆者のおすすめは✅英語力を上げてネイティブ環境で働く✅オフィスの仕事を見つける✅自分でビジネスをスタートさせるというものです。
自分でビジネス・副業を始める人が非常に多い
これまで何度か書いてきていますが、周りの社会人留学生・ワーホリの人たちは自分でビジネスや副業を始めている人がかなり多いです。
社会人ワーホリで人生終わったと思う?後悔してる?
ワーホリは楽しいことばかりではなく、稼げなかったりマネージャーと合わなかったりうまくいかなかったり英語力のなさにへこんだりと、様々な嫌な経験もしました。しかし後悔はしていませんし、ましてや人生終わったとは思っていません。むしろ海外に来て、自分がしたいことをなんでもできるチャンスを手に入れたと感じています。
ワーホリ中は日本で働いていたときよりも時間に余裕ができることが多いです。ただのワーホリだけではないワンランク上の経験を積むことができるのは、社会人ワーホリならではだと思っています。
【まとめ】社会人留学・ワーホリは新しい人生を切り拓くチャンス!
社会人留学・ワーホリはキャリアアップや新しいことを始めるチャンスです。もちろん良いことばかりではありませんし、海外に行ったら日本よりも稼げるとも限りません。社会人だからこそ自分の選択に責任が伴いますが、留学やワーホリをしてみたいと思うのなら筆者は挑戦してみることをおすすめします。
当ブログではみなさんの留学・ワーホリを応援しています。
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