バンクーバーとビクトリアは、観光におすすめの行き来しやすい都市です。
この記事では、バンクーバーとビクトリア両方の都市に住んだことのある筆者が、バンクーバー側のツワッセン(Tsawwassen)港とビクトリア側のスワーツ(Swartz)港を結ぶBCフェリーの乗り方について紹介します。筆者のBCフェリーの乗船回数はざっと数えても15回以上!そこでこの記事では、以下のことについて徹底的に解説していきます。
✅BCフェリーの乗り方(バンクーバー側・ビクトリア側)
✅BCフェリーに関する疑問点(費用は?予約は?)
✅BCフェリーの船内の様子
✅BCフェリー以外の交通機関 など
BCフェリー(BC Ferries)の乗り方をバンクーバー側・ビクトリア側に分けて徹底解説
BCフェリーの乗り方を、バンクーバー側・ビクトリア側に分けて写真付きで徹底解説していきます。
なお所要時間は4時間ほどかかります(港まで約1時間、フェリー約1時間半、ダウンタウンまで約1時間)。費用がかかってもいいからもっと早く行きたい!という方は後述の水上飛行機がおすすめです。
バンクーバー(ツワッセン港)からビクトリア(スワーツ港)へ行く場合
ブリッジポート駅から620番のバスに乗車
スカイトレインカナダラインのブリッジポート(Bridgeport)駅から、ツワッセン(Tsawwassen)港へ行く620番のバスが出ています。駅のエスカレーターを降りて右後ろ方向に進んだところにあるバス停(Bridgeport Station @ Bay 12)から出発します。長い列ができることも珍しくないので、早めに並んでおきましょう。
二階建てバスが来ることが多いですが、荷物を置くスペースはないので大きい荷物があると大変かもしれません。
券売機でチケットを購入(予約してある場合は有人カウンターへ)
入口から入ると、すぐ右手に券売機があります。ここからスワーツ港行きのチケットを購入しましょう。クレジットカード、デビットカードが利用できます。出発時間ギリギリの場合は券売機が使えなくなるので、向かい側にある有人カウンターへ行く必要があります。
ツワッセン港から出ているフェリーは行先が色々あるので、間違えないように注意しましょう!
なお事前予約をしてある場合は、オンラインで支払うもしくはターミナルで支払うという選択肢があります。筆者は過去に一度も予約をしたことがないのですが、事前に予約をしている場合は有人カウンターでチケットを受け取ることが必要なようです。
チケットは上の写真の通り、細長い薄い紙のみです。乗船時に必要なので、失くさないように気をつけましょう。一緒にでてくるレシートは使うことはありません。
正しい乗り場でフェリーを待って乗船
先述の通りツワッセン港からは以下の通り数々の場所へフェリーが出ています。乗り場もいくつかあるので、間違えないようにしましょう。出航時間は様々ですが、たまに同時刻に出向する船もあるので注意が必要です。
乗り場にはこのように〇〇行きと書かれた電光掲示板があるので、しっかりチェックしておきましょう。乗船時は係の人に紙のチケットを手渡して、乗り込んでいきます。船内の様子は後述します。
乗り口と反対から下船
下船の際は、乗ってきた方と反対の方向から下船します。上の写真のように、出口はこちらという案内板があるのでそれを頼りに扉の方へ行きましょう!下船が近づいてくると船内にアナウンスが流れ、扉の前に行列ができるのでわかりやすいと思います。
早く下船しておくと降りてからバスに乗りやすくなるので、早めに列に加わっておくことがおすすめです。
ターミナルを出て右手にある70番のバスでダウンタウンへ
スワーツ港に着いたら、ターミナルを出て右手にあるロータリーから70番(72番でも可だが各駅なので遅い)のバスに乗ると、ビクトリアのダウンタウンに行くことができます。
港からダウンタウンまでは1時間くらいかかりますが、混んでいて座れないこともたまにあります。ビクトリアのバスは2.5ドルで乗ることができ、現金の場合はお釣りが出ないのでぴったり持っている必要があります。UMOというアプリを取っておくとアプリからチャージが可能になるほか、5ドルでバスの運転手さんから1日乗車券を買うこともできます。
ビクトリアからバンクーバーへ行く場合
ダウンタウンから70番か71番のバスに乗車
ビクトリアのダウンタウン(ダグラス・ストリート)から70番もしくは71番(72番でも可だが各駅なので遅い)に乗ると、一本でスワーツ港まで行くことができます。
券売機でチケットを購入(予約してある場合は有人カウンターへ)
ターミナルにつくと、入ってすぐ右側に券売機があります。ここからツワッセン港行きのチケットを買いましょう。こちらも行先が色々あるので間違えないように注意が必要です。
紙のチケットが出てくるので、これを乗船まで大切に持っておく必要があります。一緒に出てくるレシートは不要です。チケットを買ったら、下の写真の右奥の扉を進んでいきましょう。ここではチケットを見せる必要はありません。
事前予約をしてある方は、左側にある有人カウンター(上の写真の並んでいるところ)へ行ってチケットをもらいましょう。事前予約をする際は、ターミナルで支払いをするもしくはオンライン決済をするかのどちらかを選ぶことができるようです。
正しい乗り場でフェリーを待って乗船
ターミナルからは様々な行先へフェリーが出ています。
このように掲示板に記載があるので、ツワッセン港行きの乗り場かどうかしっかりとチェックしておきましょう!乗船時はチケットを係の人に手渡しして乗り込みます。チケットを無くしてしまうと乗船できなくなってしまうので注意が必要です。
乗り口と反対側から下船
乗ってきた方と反対の方向から下船します。船内には出口はこちらという案内板も出ているのでわかりやすいです。
下船が近づいてくるとアナウンスが流れ扉の前に行列ができるのでわかりやすいと思います。早く下船しておくと降りてからバスに乗りやすくなるので、早めに列に加わっておくことがおすすめです。
到着ロビーにバス・スカイトレイン用の券売機あり
到着ロビーには、バンクーバーのバス・スカイトイレインのチケットである“コンパスカード”が買える券売機が置いてあります。バスは現金でも乗ることができますが、その場合は2.95ドルぴったり持っている必要があります。お釣りは出ません。
バンクーバー観光をするから公共交通機関を使う予定があるという方は、券売機で1日乗車券(Day Pass)が11.25ドルで買えるのでおすすめです。これを使うと、バスもスカイトレインも1日乗り放題になります。
降りて右手にあるバス乗り場から601番のバスでブリッジポート駅へ
ターミナルを出て右側にあるバス停(EB 8A Ave @ 52A St)からブリッジポート駅に行くことができます。バンクーバーのダウンタウンまで直通で行けるバスは存在しないので、ブリッジポートからダウンタウンまではスカイトレインで行くことになります。二階建ての大きいバスですが、こちらもかなり混むので大行列となります。早めにフェリーを降りてバス列に並ぶのがおすすめです。
なおブリッジポート駅からバンクーバーのダウンタウンまでは、カナダラインを使って一本で行くことができます。
BCフェリーとは?予約はいる?費用は?経験をもとに旅行前に疑問点をクリア
BCフェリーに関するきになるあれこれを実体験を交えてもとに紹介します。旅行前に不安な点を解消しておきましょう!
BCフェリーの料金・乗船時間
BCフェリーの運賃を以下にまとめます。
一般(12歳以上) | $19.10 |
5歳~11歳 | $9.55 |
5歳未満 | 無料 |
また、6.1m未満の車を乗せる場合は追加で$67.40かかります。
BCフェリーの事前予約は必要?
筆者は今まで15回以上BCフェリーを利用していますが、予約をしたことはありません。しかし公式サイトによれば、✅祝日のある週末✅木曜・金曜の夕方から夜にかけて✅日曜の午後は混みあうので予約が推奨されています。予約はこちらPersonal Travel | BC Ferriesのページから行うことができます。
また、もし車で乗船する場合には予約が必ず必要です。車で乗船する場合も上のリンクから予約可能です。
どれくらい前に港に着いておくべき?
Plan to arrive at least 30 minutes before sailing. This gives you time to check in and prepare to board the ferry comfortably.
Foot Passengers Check in & Boarding Information | BC Ferries
公式サイトには、少なくとも出港時間の30分前には着いておくようにと記載があります。
筆者の実体験で言うと、15分前までに着いていれば問題なく乗船することができました。フェリーは遅れる場合もあるので、運もあるかもしれませんが…。
また、出港の10分前に着いたときはチケットの販売が打ち切られており乗船することができなかった経験があります。ターミナルは本当に何もないので次のフェリーまで1時間待つのはけっこう大変でした。予約をしている場合は特に、早めに着いておくといいでしょう。
船内で携帯は使える?Wi-Fiはある?
船内での携帯の利用は、電波が届く限り可能です。フリーWi-Fiはありません。携帯の充電ができるコンセントはあるので、充電することは可能です。なおターミナルではフリーWi-Fiが飛んでいます。
船内で食べ物は買える?トイレはある?
船内にはカフェテリアとカフェがあります。カフェテリアではハンバーガーやサラダなどがっつりと食事を楽しむことができます。朝と日中でメニューが変わります。またケーキやパン、パックのお寿司なども買うことができます。
別のフロアにあるカフェでもクッキーやパンなどが買えるほか、スタバのコーヒーを買うこともできます。朝早い便に乗るときは嬉しいですね!
トイレももちろん付いています。あまりきれいとは言えませんが…。
最終フェリーはバスが接続待ちをしてくれていた
バンクーバー側・ビクトリア側とも最終フェリーは21時発です(たまに例外あり、変更になる可能性もあるので最新情報は旅行前に公式サイトをチェックしてください→Schedules | BC Ferries)。
一度大幅に遅れ、バンクーバーを21時40分ごろに出航するということがありました。ビクトリアに着くころにはもうバスが終わってしまっている時間だったのでどうしようか心配しましたが、バスはフェリーが着くのを待っていてくれました。毎回必ずそうという保証はできませんが、夜遅くてもバスがあったということは参考までに書いておきます。またバスが無い場合でも、タクシーやUberの利用は可能です。
BCフェリーに乗ってみた!船内の様子を紹介
BCフェリ―の船内の様子を紹介します!連絡船とはいいながら車が何台も乗るかなり大きいフェリーです。1時間半の船旅を最大限楽しんじゃいましょう!
カフェテリア・カフェが充実
船内では食事が楽しめます!ブリティッシュコロンビア州を拠点とするカナダのレストランチェーン、「ホワイトスポット」のメニューを食べることができます。列に並んで、順番にカウンターの中の人に注文していきます。冷蔵庫の中のテイクアウト商品であれば、手に取ってそのままレジに進めばOKです。以下は以前にフェリーで食べたチキンやビーフサンドですが、十分美味しかったです!
カフェは別フロアにあり、スタバのコーヒーを飲むことができます。朝早いフェリーに乗ることが多いので、筆者はコーヒーをデッキで飲むのがお気に入りです。
ギフトショップもある
フェリーの中には大きめのギフトショップもあります。シャツやアクセサリー、お菓子、小物などのお土産を買うことができます。海を感じるアイテムが多く、乗船中の暇つぶしにもおすすめです。
デッキの景色がきれい!運が良ければクジラも見れる?
乗船中はデッキに出ることができます。フェリーは数々の島の間を航行するので、島の様子をフェリーから見ることができ、景色は本当にきれいです。天気が良ければぜひ外に出てみてください!
運が良ければオルカやクジラが見られるという噂もありますが、筆者はまだ見たことがありません…。
なおデッキは非常に風が強く、真夏でも長袖で十分なほど寒いです。特に早朝や夜にフェリーに乗る方は、上着を用意しておくのがおすすめです。
席数はめちゃくちゃ多いので基本座れる
座席数はとにかく多いです。フェリー内のあちこちに席があるので、どんなに混んでいても座れないということはありません。窓際の席は人気なのですぐに埋まってしまいます。
一人旅の場合は移動するたびに荷物を全部持って行かないといけないところが少し不便ですね…。
バンクーバー⇔ビクトリア、フェリー以外の行き方・費用は?
さて、ここまでフェリーで行き方について詳しく紹介してきましたが、バンクーバー・ビクトリア間はフェリー以外の行き方も存在します。公共交通機関を使ったその他の行き方について紹介します。なおここまで紹介してきたバスとフェリーで行く方法が一番安い方法です。
水上飛行機
バンクーバーのダウンタウン(カナダプレイス)とビクトリアのダウンタウン(インナーハーバー)を結ぶ水上飛行機があります。13人くらいが乗れる程度の小型機で、ダウンタウンからダウンタウンへと行くことができるのでとにかく時間が短縮できるのが最大の魅力です。
料金は時期や時間によっても変動するそうですが、筆者が見つけられた限りの最安値はLightプランで片道99ドル~でした。荷物の量や便の変更を可能にするかどうかなどでチケットのグレード(料金)が変わります。飛行時間は35分ほどです。
飛行機
バンクーバー国際空港からビクトリア国際空港へ行く方法ですが、こちらはあまりおすすめしません。料金は一番安いもので100ドルくらいからチケットの購入が可能ですが、バンクーバー国際空港に行くまでの時間と交通費、さらにビクトリア国際空港からダウンタウンまでの時間と交通費を考えると一番無駄が多いように感じます。またビクトリア国際空港からビクトリアのダウンタウンまでは離れており、バスで1時間ほどかかってしまいます。
日本からビクトリアまで一気に行くという人にとってはバンクーバー空港からビクトリア空港へ乗り継ぐ方法が一番簡単だと思いますが、すでにバンクーバーやビクトリアにいるという人はそのほかの方法の方が値段的にも時間的にも効率がいいと思います。
BCコネクター(直通バス)
BCコネクターというバスがあり、バンクーバー・ビクトリアのダウンタウンから出発をしてバスのままフェリーに乗船してくれます。大荷物がある場合でも、荷物をフェリーに残したまま船内を楽しむことができ、向こう岸に着いたらまたバスに乗ってそのままダウンタウンまで連れて行ってくれるという点がとても快適です。荷物が多い際に一番おすすめの方法です。
筆者が調べてみたところ、料金はバスの乗車料金70ドル~80ドルくらいに加えフェリー台、税金などがかかるので115ドル前後かかるようです。値段は時期や時間、昇降場所や荷物の数によっても変わるようなので、BC Ferries Connector | Wilson’s Group Powered by Betterezのサイトから予約を進めていくと予約前に料金を確認することができます。
バンクーバー・ビクトリアは気軽に旅行できる距離!二都市の旅行を楽しもう
バンクーバー・ビクトリアは気軽に旅行ができる都市です!バスとフェリーを乗り継ぐと4時間かかりますが、それでも日帰り旅行は可能です。
朝7時のフェリーに乗って夜21時のフェリーで帰ることができれば、日中は十分観光をたのしむことができますよ!筆者は何度も日帰りでビクトリアからバンク―バーへ遊びに行っていますが、十分観光を楽しむことができています。
フェリーに乗るのは難しそう…と思うかもしれませんが、あらかじめやり方がわかっていれば怖くありません!ぜひBCフェリーの船旅を楽しんでみてくださいね!
コメント