社会人になってから留学がしたい!と思う人も多いと思います。筆者もその一人で、2年間社会人として働いたあとカナダに留学を決意し、2024年現在カナダ在住3年目となりました。
この記事では社会人留学を考えている方のために、以下のことについてまとめていきます。
✅日本での仕事を辞めて海外で働きながら社会人留学をするプラン
✅日本での仕事を辞めずに今まで通り働きながら社会人留学をするプラン
✅費用や年齢制限など、社会人留学に関する気になるあれこれ など
日本での仕事を辞めて海外で働きながら社会人留学をするプラン
日本での仕事を完全に辞め、新たなスタートとして留学をしたい!という方向けの海外で働きながら留学ができるプログラムを紹介します。
ワーキングホリデー
海外で働くと聞くと、ワーキングホリデーという選択肢が一番有名でしょう。18歳~30歳の方であれば、ワーホリ提携国での就労が可能となります。ビザの期限は1年で、基本的には好きな職場で働くことができ、また語学学校に通うことも可能です。ワーホリビザの取得は1つの国に対し一度のみです。
カナダのCoop留学
カナダ独自の留学プログラムで、英語ではない専門性の高い勉強をしながら有給インターンができる留学プログラムです。Coopの前半は週20時間の座学+週20時間の就労、後半は週40時間の就労ができ、学校に通いながら現地で収入を得ることができるのが魅力です。
就労が認められている学生ビザでの留学
学生ビザでも就労ができる国も存在します。しかし条件が厳しいことも多く、好きな職場で好きなように働けるというものではありません。
例えばアメリカのF-1ビザ(アメリカ合衆国における学術的な留学や言語研修を目的とする非移民ビザ)では一定の条件下でのキャンパス内でのパートタイム労働が許可されています。
またカナダでは、政府が認定学習機関で(UBCなど)で最低6カ月以上のコースを受講している場合に、労働が許可されています。
さらにオーストラリアでは、学生ビザ(3ヶ月以上現地の学校に通うことを目的とした場合に申請可能)で就労が可能です。2週間で48時間以内という制限付きではありますが、他の国と比べてみてもかなり就労がしやすい環境でしょう。
学生ビザでの就労には国ごとに大きな違いがあります。渡航したい国ごとに、学生ビザでの就労条件について調べてみるのがおすすめです。
日本での仕事を辞めずに今まで通り働きながら社会人留学をするプラン
留学はしたいけど、今の仕事を辞めたくない!という人におすすめする、新しい留学の形を紹介します。
短期留学
まずは定番ですが、短期留学という選択肢があります。最短で1週間から留学ができ、語学学校に通って英語の勉強をします。長期休暇を使って渡航することが可能なので、仕事を辞める必要はありません。
オンライン留学
現地に行くことはできませんが、最近ではオンラインで留学の疑似体験ができるプログラムがたくさん用意されています。現地の学校の授業を日本からオンラインで受講するというもので、オンラインながらクラスの人とディスカッションをしたり宿題・テストを行ったりと、留学に近い感覚が味わえます。学校によって様々な時間帯に開講しているクラスがあるので、夜に受けられるクラスや土日に受けられるクラスも見つかるはずです。
イギリスの MSt (Master of Studies)(オンライン大学院留学)
The Master of Studies (MSt) is a part-time master’s degree, designed for individuals who are typically studying in addition to working full-time, allowing students to develop their professional and academic interests for career progression or for diversification and personal development. Master of Studies | Postgraduate Study (cam.ac.uk)
オンラインでイギリスの大学院の学位が取れるMStというプログラムがあります。こちらはフルタイムで仕事をしている社会人のためのプログラムで、大学院での勉強をパートタイムとして働く人の大学院進学・留学を可能にするものとなっています。勉強がパートタイムのなるため、通常1年で取得する学位を2年かけて取得するということになります。リアルタイムでの受講も可能ですし、録画された配信を後から見ることも可能です。
こちらも仕事を辞める必要がなく、キャリアに穴をあけずにキャリアアップが図れるため、社会人の方におすすめの留学方法です。
費用は?後悔する?社会人留学に関する気になるあれこれをチェック!
社会人留学にはたくさんの疑問がつきものです。ここでは社会人留学に関する気になる質問をまとめてみました。
社会人留学にかかる費用
留学をするうえで一番気になるのが費用面だと思います。筆者の滞在しているカナダを例に、カナダでワーキングホリデーをした場合の費用についてみてみましょう。
ワーホリビザ申請費用 | $272 |
海外旅行保険 | およそ$1,500 |
バイオメトリクス申請 | $85 |
語学学校(一カ月) | およそ$1,000 |
航空券(往復) | およそ$2,000 |
ホームステイ(一カ月) | およそ$1,300 |
ワーキングホリデーに必要な費用について調べてみました。このほかにも残高証明が2,500ドル以上必要、現地での携帯にかかる費用、現地での滞在費などがかかります。しかし、海外旅行保険は安いものを選ぶ、語学学校に通わない、安い航空券を取るなどで費用の節約は十分可能です。
社会人が海外留学できる年齢は?30代は遅い?
ワーホリには30歳までという年齢制限が設けられていますが、Coop留学や学生ビザには基本的に年齢制限はありません。筆者の周りには筆者と同じ社会人留学生が多くいて、いわゆる「ギリホリ」で海外に来る人も珍しくありません。さらにCoop留学では、30代、40代、50代のクラスメイトもいたので、〇歳だからもう遅いということはないでしょう。
社会人留学は後悔するってほんと?
「社会人留学」と調べると、後悔や失敗という言葉が出てきますよね。社会人留学では、思うようにキャリアアップを図れなかったり、英語が思ったより伸びなかったり、帰国後の進路が決まらなかったりという失敗のリスクが大きいのも事実です。
そのため、留学前に留学の目的をしっかりと決めること、留学後のキャリアをどうするか考えておくことが非常に重要です。キャリアサポートや英語学習サポートがしっかりしている留学エージェントを選ぶのも大切です。
一週間の短期留学に意味はある?
一週間だけで英語を習得するのは不可能です。一週間の留学で効果があるのは、「もとから英語がある程度話せる場合」「あらかじめ英語をたくさん勉強し、留学を自分の英語を試す場として利用する場合」と、日本にいるうちから英語を熱心に勉強している場合のみです。
どうしても短期留学に行きたいという方は、日本で英語を勉強してから行くことが欠かせません。
英語習得だけが目的ならばオンライン英会話で十分
社会人留学の目的は、英語以上のことを求められます。日本に居ながら英語がペラペラになる人もいるくらいなので、長期留学をして英語が少し喋れるようになった程度ではキャリアアップにつながらないかもしれません。
英語を勉強したいという場合は、一度立ち止まって日本での英語学習に力を入れてみてはいかがでしょうか。オンライン英会話、教科書やYouTubeを使った自主学習でも英語は話せるようになるはずです。
働きながらできる留学プログラムは意外とある!社会人留学は目的をしっかり決めよう
働きながら留学ができるプログラムは意外と多いです。
仕事を辞めて留学に行く場合 | ✅ワーキングホリデー ✅カナダCoop留学 ✅学生ビザで就労 |
仕事を辞めずに留学をする場合 | ✅短期留学 ✅オンライン英会話 ✅MSt留学 |
当ブログで紹介したものがすべてではありませんが、ここで紹介した留学プログラムが社会人留学の選択肢が広がるものになると嬉しいです。
目的を決めてキャリアアップにつながる効果的な社会人留学ができることを願っています!
コメント